アプリ最適化ソフト「SteelHead」新版、BoxやDynamics CRMなどにも対応

NO BUDGET

2015-08-11 18:49

 リバーベッドテクノロジーは8月6日、同社アプリケーション最適化アプライアンスに搭載するソフトウェアの新版「Riverbed SteelHead 9.1」を発表した。すでに提供を開始しており、新たにクラウドアプリケーションの動作を目的にあわせて制御する新機能を搭載したほか、最適化できるクラウドアプリケーションを拡張するなどしているという。

 新版では、ウェブプロキシを導入。全てのインターネットトラフィックでウェブオブジェクトをキャッシュする透過型のHTTP(S)プロキシを搭載し、大きな動画ファイルの2度目以降の受信を回避して帯域幅を節約できるようになった。ローカルでのリクエスト処理で接続を確立する時間を短縮できるため、アプリケーションの性能をさらに向上すると説明。このような機能は、従業員向けトレーニングや行政などの会議で利用する機会が増えている大きな動画ファイルに対して特に有効としている。

 SteelHead 9.1では、「Box」「ServiceNow」「SAP SuccessFactors」「Microsoft Dynamics CRM」についてもアプリケーションの最適化をシームレスに有効化できるようになった。

 SteelHead 9.1のリリースに伴って、SteelHeadの機能をSaaSで利用できる「SteelHead SaaS」もアップデートされ、「1人あたり1サブスクリプション」でサポート対象のすべてのSaaSを最適化できるようになった。管理コンソールでボタンを一度クリックするだけで、費用を追加することなく新しいSaaSをすぐに最適化できるという。

 新版ではまた、新たにSteelHead SaaSのユニバーサルライセンスを追加し、毎月1人あたり1.99ドルの負担で、新たなレベルの柔軟性と生産性を獲得できるようになった(ユニバーサルライセンスのSteelHead SaaSは8月初旬のリリース予定)。

 サブスクリプションサービスのSteelHead SaaSにはSaaSの配信を高速化する機能があり、アプリケーションの性能が最大で33倍速くなるほか、必要な帯域幅も97%削減できるという。ビジネスクリティカルなアプリケーションの性能を最適化する、または状況にあわせて規模の拡大、縮小を迅速に展開できるなどの柔軟性もあり、コストの抑制や俊敏性の改善も期待できるとしている。

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