サイオス、Linux向けクラスタソフト新版--Chefに対応、コードでインフラ管理

NO BUDGET

2015-09-02 07:30

 サイオステクノロジーは9月1日、Linux向けクラスタソフトウェアの新版「LifeKeeper for Linux v9」の販売を開始した。3年4カ月ぶりのメジャーバージョンとなる。

 LifeKeeper for Linux v9では、DevOpsや“Infrastructure as Code”に対応するため、「Chef」での自動構成を実現するための機能が実装された。ChefはITインフラでの構成管理、展開作業を自動化するツール。Infrastructure as Codeは、コードでインフラの構成を管理するための仕組みであり、注目を集めつつある。

OSの設定からLifeKeeperの設定までを自動化できるという
OSの設定からLifeKeeperの設定までを自動化できるという(サイオス提供)

 ChefのサポートでRubyでプログラミングするようにインフラ構成をコードで管理できるようになり、インフラの構成管理、展開作業を自動化できる。サーバ環境を構築する際のスピードを向上させ、同じ構成のサーバを短時間で大量に複製できるようになるほか、人為的な作業ミスを排除でき、省力化と信頼性が向上するとメリットを説明している。

 多くのインフラを構築、運用するエンジニアの利便性と作業効率向上のため、コマンドライン関連の機能も強化された。動作環境としてVMware vSphere 6にも対応し、vSphereの各種機能とLifeKeeperの連携や共存でアプリケーションを含めたトータルなシステムとして可用性を高められるとする。

 サイオスは今後、パブリッククラウドとの連携を強化し、同一リージョン間のクラスタ構成にとどまらず、異なるクラウド間、オンプレミスとオフプレミスの間でのクラスタ構成も順次可能にしていくなど、継続的に機能を強化していくとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]