IBM、IoT部門と教育事業部門を設立

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-09-15 11:20

 IBMは米国時間9月14日、モノのインターネット(IoT)専業の部門と教育事業部門を立ち上げる計画を発表した。両部門のゼネラルマネージャーには、Thomas Cook Groupの元最高経営責任者(CEO)であるHarriet Green氏が就任する。

 Green氏はThomas Cook Groupの立て直しで知られる。同社のCEOに就任する前には、テクノロジ製品のディストリビューターであるPremier FarnellでCEOを務めていた。さらにその前には、エレクトロニクス製品のディストリビューターであるArrow Electronicsで複数の役職を務めた。

 Green氏が統括するIoT部門は、ビッグデータおよびアナリティクス部門からのスピンオフという性格を持つ。IBMによると、この部門は研究者、開発者、コンサルタントなど、2000名を超える従業員を擁することになる。同社は今後4年間で、各種市場に特化したクラウド、アナリティクス、コグニティブコンピューティングなどの技術開発に30億ドルを投入するという。

 同じくGreen氏が統括することになる教育事業部門については、2015年末までの立ち上げが予定されており、事業運営にはAppleが協力するとみられる。

 IBMは先週、Watson Health部門のゼネラルマネージャーとして、Philips Healthcareの元CEOであるDeborah DiSanzo氏の就任を発表していた。同社は2014年にクラウド、アナリティクス、IoTなどの急成長分野にフォーカスした一連の事業を立ち上げており、同社はこうした部門の指揮系統を完成させようとしているようだ。

 今日では多くのテクノロジ企業がIoTを成長分野と見込んで大量のリソースを投入している。IBMはこれまでに、The Weather CompanyやAT&TとIoTに関する大型契約を締結した。今後はGeneral Electric(GE)やCiscoなど競合していくとみられる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]