Amazon Web Services(AWS)は、「Amazon Simple Storage Service」(「Amazon S3))の新しいストレージクラスを発表した。アクセス頻度の低いデータに最適で、標準ストレージと「Amazon Glacier」の中間に位置するストレージを提供する。
「S3 標準 - 低頻度アクセス(標準 - IA)」と呼ばれるこの新ストレージオプションは、標準ストレージと比べると、1Gバイトあたりのストレージコストは低くなっているが、データ取り出しのコストは高くなっている。
1Gバイトあたりのストレージ料金は、米国スタンダードリージョンで0.0125ドル、東京リージョンでは0.019ドルとなっている。
データリクエストの料金は世界一律となる。データ取り出しは1Gバイトあたり0.01ドル、PUT、COPY、POSTリクエストは1000リクエスト当たり0.01ドル、GETリクエストは1万リクエスト当たり0.01ドル、標準 - IAクラスへのデータ移行リクエストは1万リクエストあたり0.01ドルである。
「課金上は、128キロバイト未満のオブジェクトも128キロバイトの容量課金とする」と、AWSのチーフエバンジェリストであるJeff Barr氏はブログ記事で述べている。
同氏はさらにこう述べる。「長期保管、バックアップ、災害対策のような用途でとても経済的でありつつ、必要があればすぐに古いデータを取り出すこともできる課金体系になると考えている」
「新しいストレージクラスはご存知の既存のS3機能(セキュリティとアクセス管理の機能、ライフライクルポリシー、クロスリージョンレプリケーション、イベント通知を含む)全てを継承している」(同氏)
Barr氏によると、標準-IAの可用性SLAは99%だという。
Amazonはまた、9月1日よりGlacierの保存容量についての料金を値下げした。東京リージョンでの料金は、1Gバイト当たり月額0.0114ドルになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。