EMCとVMwareは米国時間10月20日、クラウドサービス事業を展開する新会社を設立すると発表した。EMCとVMware、そしてEMCが最近買収したVirtustreamの3つの部門を統合して設立されるこの企業によって、クラウドに関する計画を盤石なものにする構えだ。
新会社は、EMCとVMwareによる出資比率が50対50で設立される。なお、VMwareの親会社であるEMCは、Dellによる買収を控えている。
クラウド関連のこの合弁会社は「Virtustream」ブランドの下で運営され、Virtustreamの最高経営責任者(CEO)Rodney Rogers氏によって率いられる予定だ。
Rogers氏は、Virtustreamが「世界のサービスプロバイダー上位5社に食い込む」ことになると述べた。EMCはクラウド関連のポートフォリオを強化する目的で、Virtustreamを5月に買収していた。
これを受けて、VirtustreamはVMwareの第1四半期決算より連結対象になる。
大局的に見た場合、この新会社によってハイブリッドクラウドのポートフォリオが完成され、VMwareはより効果的な説得力を発揮できるようになる。つまりVMwareは、ライセンスモデルをベースにした初のクラウド企業として、あるいはエンタープライズソフトウェアをライセンス提供し続ける企業としてアピールできるようになるわけだ。
また、EMCのVirtustream部門とそのクラウド管理ツールを活用することでVMwareは、as-a-Service戦略に対する答えを持っていないという批判に応えられるようになる。
Virtustreamによって、VMwareは「2016年に数億ドルの経常収益」を手にできるとともに、インフラとしてのサービスを提供できるようになると期待されている。
新会社はEMC、VMware、Virtustreamのクラウド製品を取り込み、「VMware vCloud Air」、「VCE Cloud Managed Services」、VirtustreamのIaaS、EMCの「Storage Managed Services」と「Object Storage Services」などを提供していく。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。