情シスから始まるデータ分析

データ分析にはどのようなツールが必要なのか--マーケティング編 - (page 2)

三木康裕 2015年11月13日 07時00分

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可視化ベースのデータの分析--Tableauを用いて

 前章ではExcelを用いて、問題を発見した。この章では、データを使って問題の原因を特定するデータ分析のうち、可視化によって分析する手法をTableauを用いて紹介しよう。

 Tableauはビジネスインテリジェンス(BI)ツールの一種で、データの容易でリッチな可視化を強みとして持っている。Tableauは公式サイトから2週間のトライアル版をダウンロードすることで利用できる。その後は継続的なライセンスを購入し、利用する形となる。

 前章ではExcelを用いて居酒屋の売上減少に関して問題の所在を確認したが、ここではTableauを用いて売上減少の原因を主に可視化をメインに分析し、特定していこう。

 前章の分析で売上減少の原因が顧客単価の減少にあることがわかった。顧客単価を深く掘り下げて分析してみよう。まず、メニューカテゴリ(ごはんもの、つまみ、ドリンク、一品料理)ごとの顧客単価を比較してみよう。下図がメニューカテゴリごとの売り上げをTableauで可視化したものである(図5)。

 Tableauではクロスさせたい項目を「ディメンション」、見たい値を「メジャー」にセットし、行、列にそれらの値をドラッグ&ドロップすれば、図示したいグラフの形式を指定するだけできれいなグラフが簡単に作成できる。操作性の高さもTableauの強みである。


(図5)Tableauによるメニューカテゴリごとの売り上げの可視化

 ここで、他のメニューと比較して一品料理の顧客単価が5月以降著しく減少していることがわかった。さらに、一品料理のメニューの中で新メニューと既存メニューのどちらで顧客単価が減少しているのかを分析してみよう。この追加分析は非常に簡単で、ディメンションの「メニュー分類」項目を行にドラッグ&ドロップするだけである(図6)。


(図6)Tableauによるメニューカテゴリ、メニュー分類ごとの売上の可視化

 メニューカテゴリごと、メニュー分類ごとの売り上げを見ると、一品料理の新メニューにおいて顧客単価が減少していることがわかる。売り上げ減少の原因は一品料理の新メニューの顧客単価の減少にあり、一品料理において新メニューを多く出すことがプラスに働くどころかマイナスに働いていたようだ。

 Tableauは可視化以外にもメリットを持っている。そのひとつはさまざまな情報ソースからのデータを取得できることだ。企業のデータベースと接続することで、企業内のどのデータにも容易にアクセスすることができる。

 またデータ分析を扱う部署以外の人間も、データによる問題発見、分析を自ら手を動かして行うことができることも大きなポイントだ。Tableauを導入することでデータ分析に関する社内のコミュニケーションは飛躍的に活発化するだろう。

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