オラクルは11月19日、最新版の「Oracle Exadata Database Machine」の提供を開始すると発表した。最新版は、「Oracle Exadata Database Machine X5-8」で、1システムあたり、最大576CPUコアまで搭載可能、1.3ペタバイトを超えるディスクストレージもしくは180テラバイトの超高速PCIeフラッシュが利用できる。またメモリ容量は最大24テラバイトまで増強可能だ。
Oracle Exadata X5-8は8ソケットのデータベースサーバに18コアのIntel E7-8895 v3プロセッサを搭載し、データベースサーバ1台あたり合計144コアを収容する。コア数の増加とアーキテクチャのアップデートによってパフォーマンスが従来製品と比較して、最大25%向上している。また、8テラバイトのSAS3ディスクドライバを採用した高容量のストレージサーバを搭載し、ストレージ容量を前世代のX4-8サーバの2倍に拡大している。
またソフトウェアも最新版(12.1.2.2.0)を実装し、イーサネット向けIPv6のサポートをはじめ、運用管理の簡素化とセキュリティの向上、ストレージの統計取得能力やリバースオフロード機能の向上を実現している。
ストレージ性能とネットワーク機能では、「Oracle Exadata X5-2」に次ぐ新たなモデルとして、同等の能力を発揮する。サーバ1台単位で拡張でき、「Oracle Database In-Memory」に最適化したシステムやオールフラッシュOLTPシステムなど、企業のニーズに合わせたシステムのカスタマイズが可能。このほか、システム規模に合わせた料金体系や「Oracle VM」の仮想化機能を利用できる。「Oracle Database 12c」や「Oracle Database 11g Release 2」データベースもサポートしている。
オラクルは、Exadataについて、パブリッククラウドサービス「Oracle Cloud」と連携することで、低コストなデータベース統合プラットフォームを構築できるとしている。また、オンプレミスとパブリッククラウド機能の組み合わせによるデータベースワークロードのプロセスを「Oracle Enterprise Manager」の単一管理画面で管理できるとしている。