リコー複合機向けアプリに新版--紙文書のデジタルデータ化機能など

NO BUDGET

2016-01-25 13:46

 リコー複合機向けアプリケーションソフトウェアの新版「Quickスキャン V4」の提供が1月25日から開始した。サイオステクノロジーが製品を開発し、大塚商会が導入支援サービスと保守サービスとともに販売する。税別価格は現行の「QuickスキャンV3」と同じく7万円(設定指導料・保守料が別途必要)。

 Quickスキャン V4では、前版の機能を「MultiLink-Panel 搭載RICOH MP」シリーズと「MultiLink-Panel 搭載RICOH MP C」シリーズに搭載されている10.1インチWSVGA大型フルカラータッチパネルMultiLink-Panelでより使いやすいように強化、改良された。

 具体的には、企業内で頻繁に使用する名刺情報を自動的にデータベース化する機能、業務文書などの紙媒体の情報をデジタルデータ化する機能、書類の真正性を担保するタイムスタンプ機能、さらに他のオフィス機器やドキュメント管理システムなどとシームレスに連携する機能などが搭載されており、オフィス内の紙媒体情報のデジタル管理化による効率的で安全な運用を強力にサポートするという。

Quickスキャン V4新機能
Quickスキャン V4新機能の利用イメージ(サイオス提供)

 「やさしく名刺Ver.14.0 for Quickスキャン」連携機能は、最大16枚の名刺を一度にまとめて読み取り、社名や氏名などの文字情報を認識してデジタルデータ化し、自動的にデータベースを作成する。読み取った名刺情報は簡単に管理、修正、追加できる。読み取った名刺情報は、はがき作成ソフトや顧客管理ソフトでも利用できる。

 データベースの保護や閲覧制限、アクセスログ機能を搭載、アクセス権限保有者以外は情報の閲覧や複製ができず、情報漏洩や不正な複製を防止できる。

 「やさしくPDF Ver.9.0 for Quickスキャン」連携機能は、手書きで記入、作成されていた定型フォームや帳票などの紙媒体情報を読み込み、デジタルデータ化してPCから直接文字、数値を入力できるようにする。入力したデジタルデータはPDFファイルとして保存、管理できる。

 「e.Typist Ver.15.0 for Quickスキャン」連携機能では、スキャンして読み取ったさまざまな紙媒体情報をいったん画像データとして取り込み、テキストデータなどの再利用可能なデジタルデータに変換する。具体的には、紙媒体に印刷された文書をWordデータに変換、住所録や表などの印刷物をExcelデータやCSVファイルに変換できる。PDFファイルをWordデータに変換することも可能。

 オプションで3月から提供予定のタイムスタンプ連携機能は、電子化された文書ファイルでの保存が法的に認められるようになったe-文書法改正に対応した新機能。デジタルデータに変換された書類などの情報の真正性を担保するためにタイムスタンプを付加できる。タイムスタンプに書き込まれた暗号情報で書類が改ざんされていないことを証明する。

 「Ridoc Desk Navigator V4」連携機能は、複合機などのオフィス機器やドキュメント管理システムなどとシームレスに連携するリコーが提供するポータルソフトウェア「Ridoc Desk Navigator V4」と、Quickスキャン V4が連携する。デジタルデータ化された情報を社内ネットワーク上の個人フォルダにさまざまなファイル形式で保存、保存されている情報を異なるファイル形式に変換することなども可能。

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