Microsoftは1月末にハイブリッドクラウド構築のためのソフトウェア定義インフラストラクチャ「Azure Stack」のテクニカルプレビューを公開したが、米国時間2月8日には、約束していたAzure Stack向けサービスのプレビューを提供した。
Azure Stackテクニカルプレビュー上で実装して動かすことができるAzure PaaSサービスとDevOpsツールであり、次のような機能を含む。
- 「Azure App Service」のWeb Apps機能
- SQLおよびMySQLリソースプロバイダ
- 最新のAzureソフトウェア開発キット(PowerShellのサポートとクロスプラットフォーム対応のコマンドラインインターフェイス(CLI)を含む)
- Azure Stack向けネイティブ対応の「Visual Studio」
Web AppsとSQL/MySQL PaaSサービスは「早期プレビュー」となっており、Azure Stackの次期プレビューにフィードバックが組み込まれることになるだろう。
Azure StackはMicrosoftが顧客やパートナー向けに開発しているツールで、企業はこれを自社データセンターにある自前のハードウェア上で動かすことができる。Azure Stackには、MicrosoftがAzureパブリッククラウドで提供する「体験」とプログラミングインターフェイスが含まれている。
関連するニュースとして、Microsoftは2月に入り、「Windows Azure Pack(WAP)」のロードマップを公開している。WAPはAzure Stackの姉妹製品で、「Windows Server」と「System Center」上で動く。Microsoftはこれにより、大規模な顧客やホスティング事業者が自社データセンター内にAzureのような環境を構築することを目指している。
公開されたWAPロードマップによると、Microsoftは四半期毎のアップデートリリースを続ける計画で、これには新機能と修正が含まれる。WAPは、2016年中にWindows Server 2016とSystem Center 2016に対応してアップデートされる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。