PCIe直結の高速フラッシュを共有ストレージ化、EMCが「DSSD」出荷 - (page 2)

日川佳三

2016-03-03 08:00

ハイエンドSANストレージのVMAXにもオールフラッシュ版

 DSSD D5の発表と同時に、ハイエンドストレージ「VMAX」のオールフラッシュ版に当たる「VMAXオールフラッシュ」も発表した。既存のVMAX3をオールフラッシュ構成にしただけの製品ではなく、オールフラッシュに合わせてOSやアーキテクチャを刷新したとしている。価格は個別見積もり。

 アーキテクチャでは、V-Brickと呼ぶユニット1台からスモールスタート型で利用を始め、ここから必要に応じて容量や性能を拡張できるようにした。V-Brickは、ソフトウェアを搭載したエンジンと、フラッシュストレージ53Tバイトで構成。容量を追加したい場合は、13Tバイトごと追加していける。性能を増やしたい場合は、V-Brickを増設する。

 ソフトウェアのライセンスもシンプルにした。標準搭載の機能の差に応じて、下位版の「F」と、リモートレプリケーションやデータ暗号化などを含んだ上位版の「FX」の2種類から選ぶ。ベースとなるハードウェアは、容量に応じて2Pバイトの「VMAX 450」と4Pバイトの「VMAX 850」の2機種から選ぶ。

 オールフラッシュストレージの新製品を相次いで提供する背景について、EMCジャパンでシステムエンジニアリング本部プロダクトソリューション統括部統括部長を務める永長純氏は、「2016年はフラッシュを全面的に採用する最初の年になる」と説明。4年間使い続けた場合の総所有コスト(TCO)は、2016年内にハードディスクよりもフラッシュの方が安くなるという。将来的には、EMCの1次ストレージはすべてオールフラッシュ化するとしている。

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