NTT Com、クラウドから配信するアプリケーション仮想化サービス

NO BUDGET

2016-03-18 07:30

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は3月17日、クラウドサーバ上でアプリケーションを仮想化して安全に利用するサービス「Enterprise DaaSアプリケーション仮想化機能」を提供開始した。

 同社クラウドサービス「Enterprise Cloud」上で仮想化したアプリケーションの画面を利用端末に転送することで、端末内にインストールしたアプリケーションのように利用することができる。

 例えば、ウェブの閲覧やSaaSの利用など、インターネット接続するアプリケーションを同サービス経由だけで利用するように設定すれば、外部からの攻撃はEnterprise DaaSまでにしか届かず、利用端末内の重要な情報が漏えいするリスクを抑えられる。また、Microsoft Officeなどの業務アプリケーションを外出先から利用する際に、モバイル端末内に情報を残さないようにすることが可能になる。Office対応は2016年9月を予定している。

 アプリケーション画面だけを転送するため、タブレットやスマートフォンなどの小型端末でも閲覧しやすく、動作も軽快だという。専用アプリからの接続も可能。ワークスタイルの変革にも貢献するとしている。

 ユーザー拠点とEnterprise DaaSの間は、同社の仮想私設網(VPN)サービス「Arcstar Universal One」で直結。ネットワークの利用料と接続料は無料。サービスの利用に必要な初期設定と導入後の保守サポートも無償で提供する。

サービス利用のイメージ
サービス利用のイメージ(NTTcom提供)

 現時点で仮想化に対応するアプリケーションは以下の通り。

  • Microsoft Internet Explorer 8/9/11
  • Microsoft Office 2010/2013(2016年9月予定、ライセンス利用料が別途必要)
  • その他の業務アプリケーション(ユーザーによる仮想化設定が必要)

 利用料金は、導入時のサーバ工事費が4万3200円、月額の基本メニューはサーバ利用料1台あたり6万4800円、アカウント利用料はIDあたり540円。オプションメニューはウイルス対策オプションがサーバ1台ごとに5400円、追加CPU利用料が1コアごとに2160円、追加メモリ利用料が1Gバイトごとに2160円、追加ディスク利用料が100Gバイトごとに6480円など。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]