Microsoftは米国時間4月26日、最新の「Windows 10」テストビルド「Build 14332」を「Windows Insider」プログラムの「Fast Ring」テスター向けにリリースした。今回のビルドではUbuntuのBashに対する改善と、電源管理機能の向上とともに、「Cortana」による「Office 365」の検索機能が主な内容となっている。
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Microsoftは4月初めにリリースしたFast Ringのテスター向けプレビュービルドで、UbuntuのBashを「Windows」上でネイティブ動作させる機能を実現していた。テスターらはその直後から、apt-getのアップデートの実行時に問題が発生するなど、Bash上で動作する一部のツールがインターネットにアクセスできないという問題を報告していた。Microsoftによると、今回のビルドではこういった問題に対処しているという。
また、コマンドプロンプトまわりの改善(ウィンドウのスケーリングや、フォントの選択、カーソルの表示や非表示、背景色の描画、nanoエディタやEmacsエディタのスクロールなど)も盛り込まれている。
また同社は、「Connected Standby」をサポートする「Surface」といったデバイスの最適化に向けたテストを実施することで、Windows 10搭載PCのバッテリ持続時間を向上させるための新たなテクノロジにも取り組んでいるようだ。このテクノロジの目的は、デバイスのスタンバイ中に、インターネットへの接続を維持しながらも、使用していない回路への電力供給を停止するというものだ。
Microsoftは、Connected Standbyの動作時に以前の動作に戻したいというユーザーに向け、その方法を説明している。
今回のビルドでは、Cortanaの機能も拡張されており、Office 365の電子メールや連絡先、カレンダーの内容を検索する機能も導入されている。
またCortanaは「OneDrive for Business」や「Microsoft SharePoint」内のファイルも検索できるようになった。ユーザーは特定のファイルを対象とするために、電子メールやドキュメントといったフィルタを適用する必要がある。
提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。