Microsoftは米国時間4月27日、「Windows Server 2016」および「System Center 2016」の最終のパブリックテクニカルプレビュー「Technical Preview 5(TP5)」をテスター向けに公開した。
MicrosoftでSystem Center&Services担当パートナーディレクタープログラム管理のJeremy Winter氏によると、両方とも「基本仕様の実装完了(フィーチャーコンプリート)」段階と位置付けられているとのことだ。
現時点では、製造工程向けリリース(RTM)の前の「最後のテクニカルプレビューになる」とWinter氏は説明した。
以前、Microsoftの代表者はWindows Server 2016とSystem Center 2016は2016年第3四半期に一般提供を開始すると示唆していた。Winter氏は一般提供の時期を「秋」と述べていることから、現在もこの計画は生きているようだ。
Microsoftによると、Windows Server 2016のTP5は、「Hyper-V Container」を初導入したTP4ビルドと比べると、あまり大きな変化はないという。TP4は2015年11月に公開された。今回は既存のコアのセキュリティ機能である仮想マシンのシールド、ソフトウェア定義のコンピューティング/ストレージ/ネットワーク仮想化、Windows ServerとHyper-Vのコンテナ、Nano Server実装モードなどが強化されている。
一方、System Center 2016 TP5では、TP4からいくつかの新機能が加わっている。System Center 2016はハイブリッド/マルチクラウドの実装、管理、モニタリングにフォーカスしているほか、LAMPスタック上のビルドなど混在した環境向けに幅広い技術をサポートする。Microsoftの「Operations Management Suite」との統合も実現し、Microsoftの代表者は、System Center 2012 R2以来の「大規模なアップグレード」と予言している。
Microsoftが「Build 2016」で説明していたDocker向け「PowerShell」モジュールは、Windows Server 2016 TP5に含まれていない。MicrosoftはWindowsまたはLinux上のDockerで管理可能なPowerShellのコマンドレットのビルドをオープンソースとして公開するとしているが、まだ実現していない。
アップデート:Docker向けPowerShellモジュールのオープンソース化が米国時間4月27日、実現したようだ。ライセンスはMIT Licenseで、詳細はこちらにある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。