MS、「Xamarin」のSDKをオープンソース化

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-04-28 12:09

 Microsoftは米国時間4月27日、フロリダ州オーランドで開催中の「Xamarin Evolve 2016」カンファレンスで、「Xamarin」のソフトウェア開発キット(SDK)をオープンソース化したと発表した。

 Microsoftは3月に開催した開発者カンファレンス「Build 2016」で、XamarinのSDK、ランタイム、ライブラリ、コマンドラインツールをオープンソース化する計画を発表した。また、Xamarinを「Visual Studio」のさまざまなリリースに追加費用なしで組み込むことも発表していた。

 同社は今回、「Android」および「iOS」「OS X」向けのXamarin SDKをオープンソース化し、.NET Foundationに寄贈したという。そのライセンス形態は「Mono」プロジェクトと同じMITライセンスだ。また同社は、AndroidおよびiOS、OS X向けのネイティブなAPIバインディングや、これらのプラットフォーム向けのビルドに必要となるコマンドラインツール、クロスプラットフォームのUIフレームワークである「Xamarin.Forms」もすべてオープンソース化した。

 またMicrosoftは、Xamarinを使用したC#でのネイティブなiOSアプリの開発を支援するために、「Visual Studio」と「Mac」のより容易な接続の実現にも取り組んでいる。Xamarinの「iOS Simulator remoting」を使用することで、開発者らはVisual Studio内からタッチスクリーンを使って自らのiOSアプリのシミュレーションや、対話的な実行が可能になる。さらに、「iOS USB remoting」を使用することで、「Windows」搭載PCに「iPad」や「iPhone」を接続し、Visual Studio内からアプリの配備やデバッグも可能になる。

 Microsoftはこれらの他にも、Xamarin.Formsの新機能をいくつか披露した。例として、統合開発環境(IDE)である「Xamarin Studio」をVisual Studioにより近づけるための改善や、「Test Recorder Visual Studio」プラグインが挙げられる。

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]