サムスン、IoT向けクラウドサービス「ARTIK Cloud」を発表

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 長谷睦 (ガリレオ)

2016-04-28 12:15

 サムスンは米国時間4月27日、「ARTIK Cloud」サービスを発表した。ARTIK Cloudは、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)向けソフトウェアおよびハードウェア製品ファミリ「ARTIK」に加わった最新のサービスだ。

 サムスンによると、ARTIK Cloudでは、あらゆるコネクテッドデバイスやクラウドサービスから収集されたデータを企業がセキュアに収集、保存、分析、活用するうえで必要なツールを提供するという。狙いは企業に対し、IoTアプリケーションを市場に投入するため迅速に展開できるサービスを提供することだ。

 ARTIKファミリの残りの製品について見ると、エコシステムは、ビルトインのアプリケーションプロセッサ、モデムチップ、メモリチップ、センサを備えるワンストップのチップモジュールとして始まった。ARTIKチップには、サイズと仕様が異なる3つのオプションとして、「ARTIK 1」「ARTIK 5」「ARTIK 10」がある。

 ARTIK 1はテントウムシほどの大きさで、エントリーレベルのオプションだ。250MHzのデュアルコアプロセッサ、4Mバイトのフラッシュメモリ、9軸モーションセンサを搭載し、Bluetooth Low Energyに対応する。サムスンによると、ARTIK 1は位置情報ベースのビーコン、アクティビティトラッカー、スマートバンド、その他のIoTエンドノード向けに設計されているという。

 ARTIK 5は25セント硬貨ほどの大きさで、ARTIK 1よりもパワフルだ。1GHzのデュアルコアプロセッサ、512MバイトのDRAM、4Gバイトのフラッシュメモリ(ePoP:embedded Package on Package)、動画エンコーダおよびデコーダを搭載する。サムスンはARTIK 5について、スマートホームのハブに最適だとしている。

 ARTIK 10はホームサーバやパーソナルクラウド向けの完全なシステムとして設計されており、1.3GHzのオクタコアプロセッサ、2GバイトのDRAM、16Gバイトのフラッシュメモリ、HDエンコーダおよびデコーダを搭載し、5.1chオーディオ、ローカルインテリジェンスをサポートする。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]