オールフラッシュで1万8000ドルから--EMC、ミッドレンジ新ストレージアレイ

鈴木恭子

2016-05-05 08:00

 EMCは米国時間5月2日ネバダ州ラスベガスで開催中の年次コンファレンス「EMC World 2016」で中堅小規模企業向けのオールフラッシュストレージアレイの「Unity」を発表した。ミッドレンジの新たな製品ラインで、オールフラッシュモデルに加えてハードディスクドライブ(HDD)とソリッドステートドライブ(SSD)を併用するハイブリッドモデルが用意されている。

Unityのオールフラッシュは300F/400F/500F/600Fの4モデル。最上位の600Fは1000台のドライブが搭載できる
Unityのオールフラッシュは300F/400F/500F/600Fの4モデル。最上位の600Fは1000台のドライブが搭載できる

 Unityは、同じく中堅中小企業向けストレージである「EMC VNXe」シリーズの製品チームがゼロから開発したもので、新しいコードベースを採用している。同社のストレージカテゴリとしての位置付けは、専用オールフラッシュストレージ「XtremIO」の下位モデルとなる。

 競合となる他社製品は、「PureStorage」や「Nimble Storage」だが、差別化ポイントはその価格だ。EMCでEMC情報インフラストラクチャ製品部門の最高経営責任者(CEO)を務めるDavid Goulden氏は、「オールフラッシュモデルが1万8000ドル~という価格は、競合の同等性能製品の約半額だ」と自信を見せる。

基調講演でUnityを発表する情報インフラストラクチャ製品部門のCEOを務めるDavid Goulden氏
基調講演でUnityを発表する情報インフラストラクチャ製品部門のCEOを務めるDavid Goulden氏

 Goulden氏はUnityの特徴として「シンプル」「モダン」「フレキシブル」「ローコスト」を挙げる。筐体サイズは2U~で、最大80Tバイトのフラッシュストレージを搭載できるほか、最大3Pバイトまで拡張可能。性能は、30万IOPSを実現していると説明。「オールフラッシュストレージモデルの『VNX5800』と比較し、Unityはハイブリッドモデルでも、3倍以上の性能を実現している」(同氏)

Unityのハードウェアスペック。最上位の600Fは3万のVVOLをサポートする
Unityのハードウェアスペック。最上位の600Fは3万のVVOLをサポートする

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]