Salesforceは先週、ここ最近の機械学習の買収について詳細を明らかにした。同社がAI機能の強化に取り組んでいることを裏付けるものとなった。
Salesforceが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類から、同社が4月に人工知能(AI)ベンチャーのMetaMindを買収した際の金額が3280万ドルだったことがわかった。Business Insiderが記しているように、投資額のうち3120万ドルはのれんと記録されている。これは、同社の公正な市場価値を超えた分となる。
一方で、Salesforceは2016年第1四半期にも4160万ドルを投じて2社を買収している。このうちの1社が、機械学習ベンチャーのPredictionIOだ。
第1四半期の買収の前にも、Salesforceは機械学習に投資している。MinHash、TempoAIなどだ。同社の最高経営責任者(CEO)、Marc Benioff氏は先の決算発表で、AIは「Salesforce、およびわれわれの業界に大きな成長をもたらす次の主要なトレンド」だと述べている。
Benioff氏は2015年11月、特定の技術に注力するのではなく、さまざまな技術を使って最高の顧客体験を作り出すのを支援することに注力していると強調した。SalesforceがAIについて、顧客体験の強化にあたって必須となると予想していることは明確だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。