グーグル、企業内情報の検索にAI活用する「Springboard」発表--「Google Sites」も刷新

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)

2016-06-15 10:57

 Googleは、検索エンジンを強化するため人工知能(AI)に多額の投資をしており、6月14日、それらの投資を今後どのようにエンタープライズ領域に適用していくかを発表した。

 数カ国で開催されるエンタープライズイベント「Google Atmosphere」の東京会場で、Googleの幹部らは14日、「Google Springboard」を発表した。これは、ユーザーが必要な情報をより効率的に見つけるのを支援する新しいアプリだ。Springboardは、「Gmail」「Calendar」「Docs」「Drive」「Contacts」を含む「Google Apps」全体にわたって情報を検索する。また、「実用的」な情報やおすすめ情報をプッシュ型で提供することによってユーザーを支援すると、Google Appsエンジニアリング担当バイスプレジデントのPrabhakar Raghavan氏はブログ投稿で述べた。

Google Springboard

 McKinsey & Companyの調査によると、平均的なナレッジワーカー(知識労働者)は1週間あたり1日に相当する時間を情報の検索や収集に費やしていると、Raghavan氏は指摘した。

 さらにGoogleは14日、「Google Sites」のデザインを刷新したバージョンも発表した。Google Sitesはエンタープライズ顧客に特に人気の高い製品だ。Google Sitesを使用すると、企業内外のウェブサイトを短時間で容易に作成できる。

 新バージョンでは、コンテンツの集約と配布ができるようになり、すべての画面向けに最適化された。任意の画面サイズに合わせて調整できる新しいテーマおよびレイアウトも追加されている。新しいGoogle Sitesではさらに、Google Docsがすでにそうしているように、複数の編集者によるリアルタイムコラボレーションも可能だ。

 Googleはこれらの新しいアプリを少数の一部顧客にプレビュー提供しており、今後はSpringboardおよびGoogle Sitesの早期導入プログラムを通じて、さらに多くの顧客に提供する。

Google Sites

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]