ミラクル・リナックス、Azure上でのCLUSTERPRO構築支援サービスを提供

NO BUDGET

2016-06-20 12:30

 ミラクル・リナックスは6月17日、「CLUSTERPRO 構築支援サービス for Microsoft Azure」を提供開始した。「Microsoft Azure」の仮想マシンインスタンス上で稼働するアプリケーションの可用性を向上するHAクラスタソフト「CLUSTERPRO」の構築を支援する。税別価格は82万円から。

 NECのCLUSTERPROはフェールオーバー機能を持つHAクラスタソフト。WindowsとLinuxのどちらのOSでも動作し、OSSをはじめとしたさまざまなアプリケーションをHAクラスタ化して可用性を向上する。

 CLUSTERPRO 構築支援サービス for Microsoft Azureでは、ミラクル・リナックスが培ったCLUSTERPRO構築のノウハウを生かし、業務要件に応じたカスタマイズやクラウド環境での耐障害性を提供し、計画保守や障害発生時にシステムの可用性を向上させるための支援を行うことで、クラウド利用を検討する企業の課題を解決するというもの。

 Azureには仮想マシンの可用性を高める“可用性セット”という仕組みが用意されているが、データベースの一貫性を保ちながらアプリケーションを引き継ぐためには、アプリケーションのバックアップ環境への切り替え(フェールオーバー)機能をユーザー自身が用意する必要がある。

 ミラクル・リナックスでは、構築支援サービスの提供開始に先立ち、同社のLinux OSとCLUSTERPROを活用して、Azureの可用性セット内で稼働するOSS統合監視ソフトウェア「Zabbix」と仮想マシンのクラスタ化により、可用性を向上できることを実証した。

 その結果、ZabbixやMySQLなどのOSSを利用して構築したアプリケーションに予想外の停止が発生しても、サービスを引き継ぐことができ、迅速な復旧が可能になったとしている。実証結果はホワイトペーパーとして公開している。クラウドの利用を検討するユーザーは、構築支援サービスとともにホワイトペーパーを活用することで、実証済みの構成からAzure上で信頼性の高いOSS実行環境を容易に構築できるとしている。

 さらに同社では今後、クラウドの異なるリージョン間やオンプレミスとパブリッククラウドのハイブリッドクラウド構成なども検証していく予定。

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