SCSK、ERPパッケージ機能強化--暗号化API搭載、秘密情報鍵を管理

NO BUDGET

2016-07-01 12:48

 SCSKは6月30日、自社開発の統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「ProActive E2」の機能を強化した最新版の提供を開始した。重要情報のセキュリティ強化を支援するAPIを提供するとともに、顧客ニーズを踏まえて機能を拡張している。販売開始から1年間で300社への提供を目指す。

 暗号化・復号処理を簡易にできる暗号化API搭載した。秘密情報の暗号化・復号処理に必要となる暗号鍵(秘密情報鍵)を管理するため、「秘密情報鍵管理」機能も提供する。暗号化APIは標準でマイナンバーの個人番号管理に利用しているほか、秘匿性の高い情報を管理するためのカスタマイズ、アドオン機能などにも利用できる。

 消費税や預り源泉税関連業務の効率化に対する顧客ニーズに応え、勘定科目別の消費税区分明細情報の表計算ソフト出力機能の提供と、預り源泉情報を取り扱える自由レポート機能を拡張した。

 多様なパターンに標準で対応できる「任意計算式支給・控除」機能をより複雑な条件に対応できるように使用可能な管理項目数の上限を従来の3倍となる30項目へと拡張した。「退職金計算」機能では、確定拠出型企業年金の管理に加え、1年ごとに積み上げられるポイントで退職金支給額が決定する方式にも対応する。年次ポイントの計算と付与、累積ポイントによる退職金計算機能を実現した。

 またデータ処理での生産性向上と正確性を高めるために外部システムとのデータ連携の強化として「売上実績データ」「在庫調整データ」の取込機能を拡充した。「仕入実績データ」「売買実績データ」についても順次対応を予定しているという。

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 ProActive E2は、会計から貿易管理を含む販売管理、購買管理、在庫管理、資産管理、人事給与、勤怠管理、人材管理など全16の業務システムで構成される。「環境の変化に強く、永く使える。成長する企業のERPパッケージ」というコンセプトで開発されている。

 制度変更への対応だけでなく、業務効率を改善し、本来注力すべき業務にリソースを集中することで企業力向上を実現するシステムを目指し、市場ニーズやユーザーの要望を踏まえた機能強化を継続している。例えば、これまでにも、マイナンバーへのアクセス制限を強化したいというニーズに応え、接続できる端末を物理的に制限する「クライアント認証」機能をオプションとして提供してきた。

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