米国の大手タイヤメーカーであるCooper Tire & Rubber Companyは、単一基盤での情報管理を可能にするためエンタープライズ情報管理(EIM)製品を導入した。メールの管理や保存ポリシーの適用を効率化し、厳格になる法規制や情報ガバナンスの要件に対応し続けることが可能になると期待している。
Cooperは、乗用車や軽トラック向けタイヤの設計、製造、マーケティング、販売事業をグローバルに展開している。増加を続ける情報コンテンツとデータ管理の課題に直面したことから、これまでよりも実装が容易で、データ保存と廃棄スケジュールを起動するトリガーポイントなどの記録保存プロセスを自動化するシステムへと移行するプロジェクトを立ち上げた。
メールのアーカイブと記録保存の自動化に向けて採用されたのが、オープンテキストのEIM製品だった。
「イベントトリガーは、データ保存期間を管理するための記録固有の日付となります。当社が模索したのは、使用頻度の低い情報をコスト効果が高い方法でアーカイブ化しつつ、エンドユーザーにとってシームレスで混乱のない“ルック&フィール”を実現できるシステムでした」と、グローバルデータ管理部門マネージャーであるDavid Drake氏はコメントする。
「現在当社では、メール管理とは別のシステムでSAPのデータを管理し、さらにまた別のシステムで、一部の製造工場用アプリケーションも管理しています。今回、オープンテキストのシステムが導入されることで、ルールを一度適用すれば、今後は企業のシステム環境全体で同一かつ一貫した手法を活用できるようになります。オープンテキストが当社システムとの一貫した統合ポイントを提供することで、総合的なアプローチが実現可能となっています」(Drake氏)同社は現在、Delaware Consultingとの協力により、自社の情報環境全体を評価しており、評価作業の完了に伴いオープンテキストのシステムを展開し、企業のメールコンテンツの管理や適切な記録保存ポリシーの適用に注力する予定。今後は段階的なアプローチを通じて情報システムのガバナンスを拡大し、長期的には他のコンテンツにも対象を拡げていく計画という。また将来はグローバル導入の可能性もあるとのこと。
「オープンテキスト以外にも、同様の機能を持つツールは他にも存在します。しかし、当社が目指しているのは全てのコンテンツを単一のスイートで統合管理することであり、複数のベンダーではなく1社のパートナーに管理をお願いする必要がありました。これこそが当社がオープンテキストをパートナーとした真の理由です」(Drake氏)