日立Sol、暗号化製品「秘文」の最新版--マルウェアから機密データを保護

2016-07-11 11:29

 日立ソリューションズは7月7日、「秘文 Data Encryption」の最新版を8月31日から提供開始すると発表した。PCや記録メディア(HDDやUSBメモリ、CD/DVDなど)のほか、ファイルサーバ上の機密データも暗号化する。

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 最新版では、同製品で暗号化した機密データに対して、マルウェアなど安全性が確認できないプログラムからのアクセスを禁止する機能を加えた。これにより第三者に機密データを“見せない”ための情報漏えい対策が強化され、年々増加している標的型攻撃による脅威にも対応可能になった。

 最新版の主な特徴は、「正規のプログラムだけに機密データへのアクセスを許可する」「正規のプログラムが悪用された場合にも機密データへのアクセスを禁止する」という2つ。

 正規のプログラムのみにアクセスを許可する機能では、安全性が確認された正規のプログラムだけにアクセスを許可し、復号する一方、信頼できる証明書で署名されていないなど、安全性が確認できないプログラムに対しては、機密データへのアクセスを禁止し、復号させない。最新版では、PC利用者だけでなく、プログラムに対しても、正規のプログラムかそうでないかを識別し、機密データへのアクセスを制御する。

 また、正規のプログラムが悪用された場合のアクセス禁止機能では、正規のプログラムであっても、その起動元プログラムの安全性が確認できない場合は、機密データへのアクセスを禁止し、復号させない。標的型攻撃では、リモートアクセスツール(RAT)などのマルウェアによってOSのコマンドやスクリプトなど正規のプログラムが悪用される事例も多発しているため、それに備えるため今回追加された。

 最新版の税別価格は、買取ライセンスで1クライアントあたり1万円。年間利用ライセンスで同5000円。

最新版の新機能
最新版の新機能(日立ソリューションズ提供)

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