東京海上日動火災保険は、全国の保険代理店の営業活動を支援するためのモバイルアプリ開発に際し、クラウドプラットフォームを採用した。将来的には本アプリを人工知能(AI)テクノロジと連携させ、全国に広がる保険代理店の募集人の営業活動をサポートする。クラウドサービスを提供するセールスフォース・ドットコムが7月19日にユーザー事例として公表した。
これまで東京海上日動は、2008年に代理店システムを全面刷新して以来、2012年にはタブレットでのペーパーレス契約締結システムを投入するなど先進的な機能をブラウザ経由で提供してきた。
今回、セールスフォースの「Salesforce Community Cloud」と「App Cloud」を採用、App Cloud上で代理店支援アプリ「モバイルTNet」を開発、さらにCommunity Cloudが提供する企業向けソーシャル「Chatter」を活用して、保険代理店内のリアルタイムな情報交換を実現。ナレッジの共有やビジネス状況を可視化する。今回の採用は、App Cloudの高度なセキュリティや、操作性および利便性を評価してのこと。
将来的には、既に導入済の「Marketing Cloud」とのインテグレーションや、Community CloudのAPIと人工知能テクノロジとの連携を通じ、募集人の生産性を向上するとしている。