「Firefox 48」がリリース--マルチプロセスで速度と安定性が向上

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2016-08-03 10:46

 Mozillaが「Firefox」の新バージョンをリリースした。この狙いは、競争の激しいブラウザ市場でユーザーをつなぎ止めるのに欠かせない中核的なテクノロジを改善することだ。

 マルチプロセスを目指す「Electrolysis」と呼ばれるFirefoxプロジェクトによって、「フリーズすることが少なく、全体的に入力への反応が向上したFirefoxをユーザーは体験できるはずだ」とMozillaのFirefox担当バイスプレジデント、Nick Nguyen氏は米国時間8月2日のブログ記事で述べた。ただし、ElectrolysisはFirefoxにインストールされたカスタマイズ用アドオンに問題を引き起こす可能性があるため、Mozillaは今回リリースした「Firefox 48」のユーザーを対象にアップグレードを徐々に配信していく予定だ。当初は、PCで同ブラウザを使用する1%のユーザーのみが対象になっている。

 今回のElectrolysisの搭載で、MozillaはFirefoxのウェブコンテンツを実行する部分と、マウスクリックやキーボードタップを処理する部分を切り離した。これにより、同ブラウザの応答性が高まるはずだ。2016年中に、悪意のあるウェブサイトが実行できることを制限するサンドボックス化というセキュリティ技術によって、ウェブサイトはさらに隔離される予定だ。Nguyen氏によると、それぞれのウェブサイトを隔離することで、負荷の高いページがほかのページの速度を低下させるのを防ぐ機能も2017年前半に追加されるという。

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]