Googleは米国時間8月8日、Orbiteraを買収したと発表した。Orbiteraは、複数のクラウドをまたがったITサービスの購入や配備を簡素化するEコマースプラットフォームを提供している。
Orbiteraは、クラウドベースの顧客を抱える企業やISV(独立系ソフトウェアベンダー)向けに、課金やパッケージング、価格の最適化に関するプロセスを自動化するプラットフォームを手がけている。同社は2011年に創業され、そのプラットフォーム上ではこれまでに6万を超えるエンタープライズスタックがローンチしている。
買収条件は明らかにされていない。Orbiteraの最高経営責任者(CEO)Marcin Kurc氏は現行の製品やサービスについて、「Googleが提供するスケーラビリティによって強化されたかたちで」提供し続けるとブログで述べている。
Googleは、エンタープライズ顧客が複数クラウドでの運用を望んでいるという点を認めている。それは今回の買収を見ても明らかだろう。Googleのクラウド担当シニアバイスプレジデントDiane Greene氏は5月に、同社がクラウド大手のAmazon Web Services(AWS)と顧客を共有せざるを得ないと認めつつも、Googleの製品が「エンタープライズでの使用に十分耐えられる」という点を強調していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。