NECは、8月24日、「Oracle Engineered Systems」計5製品の一次保守サービスを提供開始することを発表した。また、「Oracle Big Data Appliance」向けHadoop/Spark導入支援サービスも開始する。
NECは、2012年より「Oracle Engineered Systems」の「Oracle Exadata」に関する一次保守サービスへの対応を実施していたが、今回「Zero Data Loss Recovery Appliance」「Oracle Big Data Appliance」「Oracle Exalogic Elastic Cloud」「Oracle Exalytics In-Memory Machine」も加え、計5製品の一次保守サービスへの対応が実現した。5製品すべてを一次保守対応するのは、オラクルパートナーベンダーとしてNECが国内初となる。
サービス提供にあたっては、「NEC Oracleレスポンスセンター(NEORC)」が窓口となり、全国約400拠点で計4,000人のエンジニアを有するNECフィールディングのハードウェアサポート網と連携する。NEORCは、これまで約14,000のシステムについてオラクル製品の高品質な一次保守サービスを提供したノウハウを持つ。サービスは、ハードウェア・ソフトウェアの両面で一体的に行われ、障害発生時のハードウェアとソフトウェアの切り分け作業、迅速な故障部品の交換や製品の使用方法に関する問い合わせに対応する。
「Oracle Engineered Systems」計5製品の一次保守が可能となったことで、複数種類のEngineered Systems製品を導入するユーザーに対し、一元的な保守窓口の対応が可能となる。
また、「Hadoop/Spark導入支援サービス」では、適切なコンポーネント選定やアプリケーション開発、サイジング、チューニングなどの設計支援を行う。HadoopやSparkを導入済みのユーザーには、システムに適した環境の維持を支援する「Hadoop/Spark運用支援サービス」の提供を開始する。
NECでは、「Oracle Engineered Systems」計5製品の一次保守サービスについて、今後3年間で計150システムの提供を目指す。また、Hadoop/Sparkの導入、運用支援サービスでは、今後3年間で計50システムに対する提供を目標としている。
月額の提供価格(税別)は、Oracle Exadataが26万4000円から。Zero Data Loss Recovery Applianceが34万8000円から。Oracle Big Data Applianceが22万2000円から。Oracle Exalogic Elastic Cloudは30万円から。Oracle Exalytics In-Memory Machineで21万円からとなっている。
また、Hadoop/Spark導入支援サービスの提供価格(税別)は、「Oracle Big Data Appliance固有設計/構築サービス」が150万円からで、「事前検証チューニング支援サービス」が100万円からとなっている。Hadoop/Spark運用支援サービスで、Hadoopに関する問題を抱えるシステムに対し、適切な設計・運用がなされているかを診断する「健康診断サービス」は50万円からとなっている。