インテル、3D NANDを使用したSSDを発表--PC、データセンター、IoTでの使用を想定

Sean Portnoy (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-08-29 11:18

 Intelが米国時間8月25日、3D NANDテクノロジを利用する新しいSSDを発表した。

 「SSD 600p」シリーズは消費者向けのデスクトップおよびノートPC、「SSD Pro 6000p」シリーズは企業向けのデスクトップおよびノートPCを対象に設計されている。Intelによると、どちらもPCIeを利用して、従来のHDDの17倍のパフォーマンス、SATA接続のSSDの3倍の速度を提供するという。いずれのシリーズも、128Gバイト、256Gバイト、512Gバイト、1024Gバイトのモデルを用意する。

 データセンター向けのSSDは、「SSD DC P3520」シリーズと「SSD DC S3520」シリーズで構成される。Intelによると、DC P3520はクラウドコンピューティングサービスに最適で、最大1700MB/秒のシーケンシャル読み取り速度を提供するという。容量は2.5インチのフォームファクタで450Gバイト~2テラバイト、ハーフハイト/ハーフレングス(HHHL)アドインカード規格で1.2テラバイトまたは2テラバイトを用意する。一方、DC S3520はPCIeではなくSATAインターフェースを採用している。同社によると、企業向けSATA HDDからの移行に最適だという。容量は150Gバイト~1.6テラバイトのさまざまなモデルが用意されるが、シーケンシャル読み取り速度は最大で450MB/秒だ。


「SSD DC P3520」シリーズ。

 最後に、主要な収益源であるPCへの依存を軽減する取り組みの一環として、Intelはモノのインターネット(IoT)端末向けに2種類のSSDシリーズを発表した。その名の通り、「SSD E 6000p」シリーズは企業PC向けのPro 6000pによく似ているが、容量は128Gバイトと256Gバイトの2種類のみで、デジタルサイネージやPOSシステムなどのIoTアプリケーションでの使用を想定している。「SSD E 5420s」はDC S3520と同様、SATAインターフェースを使用する新しい3D NANDドライブシリーズで、240Gバイトの2.5インチドライブと150GバイトのM.2 SSDを用意する(240Gバイトモデルは150Gバイトモデルの2倍近い速度を提供する)。E 6000pシリーズのSSDはAES 256ビットの自己暗号化機能を搭載しており、ATMなどでの使用に向いている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]