SCSKは9月16日、認証アプライアンス「RADIUS GUARD S」の最新ソフトウェアを提供開始した。不正通信端末を自動排除するブラックリスト機能をサポートする。RADIUS GUARD Sの本体価格は税別79万円から(200認証ライセンス搭載の場合。サポート費用などは含まず)。サポート契約では、今回のものも含め常に最新ソフトウェアが提供される。
RADIUS GUARD Sは、ネットワーク認証に必要な機能(RADIUSサーバ、認証局(CA)、LDAPサーバ、DHCPサーバ、ワークフロー)を網羅した、1Uハーフサイズ筐体の省スペース型オールインワン認証アプライアンス。物理アプライアンス版のほか、仮想サーバで動作する仮想アプライアンス版「RADIUS GUARD S VA」も用意されている。
最新ソフトウェアでは、syslogサーバ(SCSK推奨品)で受信したセキュリティログを参照し、不正通信を行った端末のアカウントをブラックリストに自動的に登録。ブラックリストに登録されたアカウントはRADIUS GUARD Sの認証処理において拒否されるため、付随する認証スイッチや無線LANアクセスポイントにも接続できず、その後のネットワーク利用が不可能になり、セキュリティの強化が実現する。
「RADIUS GUARD S」 ブラックリスト機能動作イメージ(SCSK提供)
また、利用者がアカウント申請を行った際、自動的に申請を行った機器のMACアドレスを収集し、申請において許可されたアカウントと自動的にひも付けて記録する。この機能を利用することで、認証処理においてアカウントの申請を行った時点の端末かどうかも自動的チェックした上で認証処理を行うので、アカウントの使い回し防止はもちろん、運用における利便性も向上する。