トヨタ、超小型モビリティの実証運用でクラウド型データ可視化サービスを導入

NO BUDGET

2016-10-01 07:45

 トヨタ自動車は低炭素交通システム「Ha:mo(ハーモ)」で展開する超小型モビリティのシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモ・ライド)」の実証運用における利用動向分析に、クラウド型データ可視化サービスを採用した。サービスを提供する日本オラクルが9月26日、発表した。

トヨタの低炭素交通システム「Ha:mo(ハーモ)」
トヨタの低炭素交通システム「Ha:mo(ハーモ)」

 Ha:moは、パーソナルな乗り物と公共交通を組み合わせてつなぐ、シームレスで快適な移動を目指した交通システムで、2012年10月から豊田市で実証運用を開始した。現在では、利用者とクルマと駐車ステーションをつなぐ車両管理システムを用い、トヨタ車体製超小型EV「COMS」を使用したシェアリングサービス「Ha:mo RIDE」を展開している。

 この実証運用においてトヨタ自動車では、シェアリング・サービスとしての有用性を検証する利用動向分析を必要としており、今回そのデータ可視化、分析するため、オラクルのクラウド型データ可視化サービス「Oracle Data Visualization Cloud Service」を採用することを決めた。

 同サービスは、IT部門のリソースなしに業務システム内のビッグデータ分析を数クリックで可能にしようとするもの。散在したデータから隠されたパターンを効率的かつ素早く発見して共有したり、すぐに実行可能なビジネス上の洞察を導き出したりすることができる。

 トヨタ自動車では、Oracle Data Visualization Cloud Serviceについて、以下のように評価している。

  • さまざまな構造化データを組み合わせ、数クリックで高度なビジュアルで表現し、インフォグラフィックス性を高めたレイアウトからメッセージ性のあるシナリオを作成
  • Ha:moのような新規事業プロジェクトは“クラウド・ファースト”で事業推進しているため、クラウドで提供されるOracle Data Visualization Cloud Serviceの短期契約・導入を評価
  • 1ユーザーあたり月額定価1万8000円(税抜。注文は最小5ユーザーから)から開始でき、デスクトップ版も利用可能のため、個人のPCからも業務を完結でき、時間を節約し、高い費用対効果を発揮
  • 単一部門のみの利用だけでなくエンタープライズ向けの利用を想定し、ビッグデータおよび統計解析へのニーズにも対応

 トヨタ自動車 コネクティドカンパニー ITS企画部 Ha:mo事業企画室長の田村誠氏は、以下のようにコメントしている。

 「Ha:moの移動サポートが、より便利にアクセスよく、動きやすくなることで移動が活発になり、地域が活気づく。Ha:moの次世代交通システムを進化させ、あらゆる利用ニーズに適応可能なシェアリングサービスの有用性を実証するために、Oracle Data Visualization Cloud Serviceで利用動向を分析していく」

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