オフショア開発にクラウドDB活用--1週間の準備期間を数時間に短縮

NO BUDGET

2016-10-07 15:32

 エム・エス・アイは、オフショア開発でデータベース環境をクラウドで提供するサービスを活用し、環境構築や開発コストを削減した。日本オラクルが9月29日に発表した。

 エム・エス・アイはミロク情報サービスの子会社で、情報処理サービスに加え、葬儀施行管理システム「FDN」などのソフトウェアの開発と販売を手掛ける。顧客からのソフトウェア受託開発業務で、インドなどのオフショアにおけるエンジニアリソースを活用している。その開発環境として「Oracle Database Cloud Service(CS)」の利用を4月から開始した。

 一般的なPaaS型のデータベースサービスの場合、独自の製品やアーキテクチャを採用しているため、オンプレミス用の開発環境としての利用が適していないケースがあるが、Database CSはオンプレミスと同様の「Oracle Database(DB)」をパブリッククラウドで利用可能な点を評価した。

 クラウド活用で準備期間やコストの大幅な削減を実現できる点も評価している。これまでは、オフショア拠点であるインドで開発環境をプロジェクトごとに構築しており、1週間の準備時間とライセンスとハードウェアコストがかかっていた。それに対しDatabase CSでは、必要に合ったバージョンやエディションのOracle DB環境が数十分で構築でき、開発環境を数時間で準備することが可能となった。

 Database CSでは、利用しない場合に課金の一時停止が可能であり、利用時間や期間が限られる、今回の開発環境での利用形態に適している点も評価している。

 エム・エス・アイは今後、ソフトウェア受託開発事業のみならず、エンドユーザ向けのサービス展開でもDatabase CS、データベースをクラウドにバックアップする「Oracle Database Backup Service」などの採用を検討しているという。

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