今週の明言

HPEが胸を張る「機械学習サービスの優位性」

松岡功

2016-10-07 12:00

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、米HPEのJeff Veis バイスプレジデントと、ファイア・アイの岩間優仁 執行役副社長の発言を紹介する。

「どこよりも高品質で多彩な機械学習サービスを試していただきたい」
(米HPE Jeff Veis バイスプレジデント)


米HPEのJeff Veis バイスプレジデント

 日本ヒューレット・パッカードが先ごろ、データ分析プラットフォーム「HPE Vertica」の最新版や、アプリケーション開発者向けに機械学習のAPIをクラウドサービスとして提供する「HPE Haven OnDemand(HoD) Combinations」を提供開始すると発表した。同社の親会社である米Hewlett Packard Enterprise(HPE)のビッグデータソリューション事業本部マーケティング担当バイスプレジデントを務める Jeff Veis(ジェフ・ヴァイス)氏の冒頭の発言は、その発表会見で、HoD Combinationsの優位性について語ったものである。

 発表内容については関連記事をご覧いただくとして、ここではVeis氏が会見で自信満々に説明していたHoD Combinationsに注目したい。

 HoD Combinationsは、HPEがかねてMicrosoft AzureのSaaSとして提供している機械学習サービスであるHoDの70種類以上のAPIを体系立てて新たにメニュー化したものである。これにより、アプリケーション開発者は分析目的やデータの種類に応じたAPI群を容易に取り込むことができる。専用サイトから無料で一定機能を利用できることから、「ぜひ試してみていただきたい」(Veis氏)という(図参照)。

 とはいえ、同様のサービスは競合他社も展開しており、今もっともホットな分野だけに、筆者にはHPEのサービスの優位性がどこにあるのか、にわかに理解できなかった。そこで、会見の質疑応答で単刀直入に聞いてみた。するとVeis氏は次のように答えた。


HPE Haven OnDemand Combinationsで利用可能なAPI群のイメージ

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