AT&TとAmazon Web Services(AWS)が、クラウドとネットワークサービスの統合で複数年の戦略的提携を結んだ。
提携の目的は、既存の顧客と新規の顧客がAWSのクラウドサービスをAT&Tのネットワークで利用できるようにすることだ。このソリューションは、クラウドネットワーキング、モビリティ、モノのインターネット(IoT)、セキュリティ、アナリティクスと多岐に及ぶ。
AT&Tはこれまでにも、同社のネットワークやエンタープライズサービスと主要なクラウドとの連携を強化する動きを見せている。IBMとの提携も今週発表している。
AWSはAT&Tと提携することでエコシステムを拡大するとともに、大規模なエンタープライズネットワーク事業者がそれに加わることになる。こうした提携によって、AWSはハイブリッドクラウド導入を進めるエンタープライズや、ワークロードをパブリックサービスに移行する企業の間で容易に地位を確立できるようになる。
AT&TとAWSの提携は以下のようなものとなる。
ネットワーク統合:AT&Tの「NetBond」はAWSへのセキュアなプライベードネットワーク接続を構築するプラットフォームだ。セキュリティと性能を改善し、視覚化や自動化を実現する新たなソリューションを両社が連携して構築することを視野に入れている。NetBondのエコシステムには、AWSのほかIBM、Salesforce、Microsoft、Box、VMwareなども含まれる。
IoT:AWSとAT&Tは、AT&Tのネットワークにあるセンサがデータをシームレスにクラウドに送れるよう事前設定するという。2900万台のコネクテッドデバイスを有するAT&TのグローバルネットワークとAWS IoTの統合を実現する。
セキュリティ:AT&TとAWSは、双方の脅威のデータや知識を組み合わせ、セキュリティプラットフォームを強化する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。