そして、MicrosoftとDocker社はパートナーシップを強化し、Windows Server 2016の顧客は、追加コストなしで商用サポートの付いたCommercially Supported Docker Engine（CS Docker Engine）を利用できるようになることが発表されました。Windows Server 2016の新機能である、Dockerにも対応しているコンテナ機能（Windows Server Containers、Hyper-V Containers）と組み合わせることで、Dockerを使ってWindowsベースのコンテナ環境を構築することが、ますますやりやすくなりますね。
詳細は、Hybrid Cloud Blogのポスト「Microsoft and Docker offer supported Docker Engine to Windows Server 2016 customers」、Docker Blogのポスト「Docker Announces Commercial Partnership With Microsoft To Double Container Market By Extending Docker Engine To Windows Server」、Microsoftのページ「Containers—Windows Server, Linux, Docker」、Docker社のページ「Docker and Microsoft」をご覧ください。
この基調講演では、他にも、Windows 10、Office 365、Xamarinなど、さまざまなテクノロジのデモや発表がありました。詳細は、ビデオ「Microsoft Ignite Keynote」、プレスリリース「マイクロソフト、IT 部門のデジタルトランスフォーメーションの推進を支援する新製品群を発表」、記事「『Microsoft Ignite』開幕：アドビとの提携強化を発表」をご覧ください。
Windows Server 2016、System Center 2016のGA
そして、米国時間9月26日午後には、Satya Nadellaによる基調講演（Innovation Keynote）がありました。この基調講演のテーマは、「AI （人工知能）の民主化」であり、CortanaやMicrosoft Bot Framework、Microsoft Cognitive Servicesのアップデートや事例が紹介されました。また、Azure上でCNTK、Caffe、TensorFlow、Torchといった機械学習プラットフォームを実行する際のインフラとして、従来のCPUやGPUに加えてFPGAを利用可能にすることで、ディープラーニングの大幅な高速化が実現できることが紹介されました。Azure上のFPGAは、現時点でAzureユーザーが使えるものではありませんが、非常に興味深い取り組みです。
2つのビデオを紹介しましょう。まず、Uberが、Microsoft Cognitive Servicesを活用して運転手の認証にCognitive Servicesの顔認識機能を使っている事例ビデオ「How Uber is using driver selfies to enhance security, powered by Microsoft Cognitive Services」。それから、米国の住宅リフォームチェーンLowe’sが、HoloLens、Cognitive Servicesを活用して、住宅リフォームを検討している顧客に対して、HoloLensでキッチンを視界に再現し、キッチンのデザインをレコメンドするデモのビデオ「Microsoft HoloLens: Ignite Innovation Keynote」。いずれも基調講演で紹介されたものですが、Cognitive Servicesの面白い活用事例です。
基調講演の詳細は、ビデオ「Innovation Keynote」、記事「MSナディラCEO、Azure上のCPUとFPGAを性能比較：Ignite基調講演」や「マイクロソフトが掲げる人工知能の大衆化に向けた4つの柱」をご覧ください。
Azure上のCPUのみのサーバ（左）とFPGAが有効化されたサーバ（右）の機械翻訳のパフォーマンス比較
Microsoft Igniteでは、基調講演に加えて多数のセッションが開催されました。Microsoft Ignite On-Demandで、700以上のセッションのビデオを視聴できます。ぜひ、興味のある分野のセッションのビデオをチェックしてみてください。
