Dell EMCは米国時間10月11日、ストレージ製品のラインアップにいくつかの新製品を追加した。また同社は、2013年のXtremeIO買収以降、同ブランドのオールフラッシュストレージ製品の売上が30億ドルに達し、顧客は3000社以上増加したことを明らかにした。
今回発表された新製品は、DellのEMC買収が完了し、Dell Technologiesが発足してから初めて発売される製品である。Dell EMCは、同社のエンタープライズ向けハードウェアとソフトウェアを扱うブランドだ。
今回発表された主な内容は次の通りだ。
Dell EMCは、VMAXシリーズが持つ機能の多くを、より小規模な企業に提供する製品「VMAX 250-F」を発売した。VMAX 250-Fは、OSに「Hypermax」を採用し、インライン圧縮機能、データ削減機能などを備えたオールフラッシュアレイ製品だ。
VMAX 250-Fの最大実効容量は1ペタバイトで、7.6Tバイトおよび15Tバイトのフラッシュドライブに対応している。このシステムは、Dell EMCの「V-Brick」アーキテクチャをベースにしている。
同時に、「Hypermax」の新バージョンがリリースされた。Dell EMCは同社のOS「Hypermax」をアップデートし、インライン圧縮機能利用時のストレージ要件の低減、従来のVMAXシステムからの無停止データ移行、 第3サイトディザスタリカバリ対応などの機能を追加した。今回のHypermaxのアップデートは、「OpenStack」の新バージョン「Newton」で「Cinder」がリリースされたことにタイミングを合わせたものだという。
また、Dell EMCのストレージシステム「Unity」シリーズ向けのソフトウェアアップデートが提供され、使用できるフラッシュドライブの選択肢が増えた。今回のアップデートでは、オールフラッシュ製品向けのインライン圧縮ツールとサポートも追加されている。Dell EMCのVirtustreamが提供するクラウドを使用したファイル階層化にも対応する。
ストレージアナリティクスプラットフォームである「CloudIQ」の提供も始まる。Dell EMCによれば、現在プレビュー版として提供されているCloudIQは、今四半期中に一般提供が開始されるという。CloudIQはUnityシステムの監視と管理を行い、正常性スコアを提供するアナリティクスツールだ。
オールフラッシュシステムに対応可能な「Data Domain」システムも発売された。Data Domainシステムは、データとストレージシステムを保護するソリューションだ。Data Domainシステムには、ストレージ機器で扱えるデータの量を増やすことができるソフトウェアである「Data Domain Cloud Tier」が新たに導入された。新製品は4種類で、いずれも中小企業向けに設計されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。