MS、次世代のクラウドハードウェア設計をOpen Compute Projectに提供へ

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-11-01 12:17

 Microsoftが「Open CloudServer」(OCS)データセンターサーバ設計の新バージョンを「Open Compute Project」(OCP)に提供する準備を進めている。


提供:Microsoft

 「Project Olympus」という開発コード名がつけられたその設計について、同社関係者は米国時間10月31日のブログ投稿で、「次世代のハイパースケールクラウドハードウェア設計」と述べている。

 Azure Hardware Infrastructure担当ゼネラルマネージャーのKushagra Vaid氏は同ブログ投稿で、「われわれは、次世代クラウドハードウェア設計を約50%完成した段階でOCPに提供するという、これまでと大きく異なるアプローチを試みている。これは過去のあらゆるOCPプロジェクトと比べても、サイクル内の大幅に早い段階での提供だ。Project Olympusは開発中の設計を共有することにより、コミュニティーがそのハードウェア設計をオープンソースソフトウェアのようにダウンロード、修正、およびフォークして、エコシステムに貢献することを可能にする」と説明した。

 MicrosoftはOpen Compute Project(OCP)に2014年から参加しており、OCPの「Switch Abstraction Interface」(SAI)プロジェクトの創設メンバーでコントリビューターでもある。

 MicrosoftがOCPに参加したとき、同社関係者は、自社のクラウドサーバ仕様(24台の1Uサーバを収納できる12Uの共有型サーバ筐体)を同プロジェクトに提供するとともに、オープンソースライセンスであるApache Licenseの下で「Chassis Manager」を公開すると述べていた。Microsoftはデータセンタースイッチやクラウドネットワーク機器の分野でもOCPに貢献している。


提供:Microsoft

 Project Olympusには、新しいユニバーサルマザーボード、高可用性電源、1U/2Uサーバ筐体、高密度ストレージ拡張、新しいユニバーサルラックPDU、標準に準拠するラック管理カードが含まれる、と関係者は述べた。これらのコンポーネントは、それぞれ単独で使用することが可能だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]