日本オラクル、クラウド連携が可能な仮想テープストレージ製品を提供開始

NO BUDGET

2016-11-10 16:52

 日本オラクルは、11月9日、仮想テープストレージ製品「StorageTek Virtual Storage Manager 7 System」(以下、「StorageTek VSM 7 System」)を提供開始すると発表した。同製品は「Oracle Cloud」を利用することにより、完全に自動化されたディザスタリカバリを進めることができる。さらにリモートサイトにメインフレームが必要なくなるため、大幅なコスト削減が実現できる。

 「StorageTek VSM 7 System」は、シームレスなクラウド連携が可能で、パブリッククラウドに対して直接的なストレージ階層化機能と自動化機能を提供し、データ重複排除機能も搭載している。そのためクラウドストレージに対して、オンプレミスのストレージと同様にアクセスすることが可能となる。さらに、オラクルがIaaSとして提供する「Oracle Storage Cloud Service - Object Storage」および「Oracle Storage Cloud Service - Archive Service」とシームレスに統合できるように設計されている。


 「StorageTek VSM 7 System」は、過去世代のVSMシステムとの完全なデータ交換をサポートする。また、富士通のOSIV/MSP、IBM z Systemsに接続することができ、256台34倍の容量に拡張することが可能。クラウドでのストレージ階層化の機能により、オンプレミスに導入した「StorageTek VSM 7 System」から「Oracle Storage Cloud Service」または「Oracle Storage Cloud Archive Service」への可視性を提供する。

 同製品はオラクルの最先端プロセッサ「SPARC M7」を搭載しており同プロセッサのセキュリティ機能である「Silicon Secured Memory」を使用できる。また、パフォーマンスを損なうことなく保存済みデータと着脱式テープメディアにワイドキー暗号化機能を提供する。

 さらにオンプレミス側から「Oracle Cloud」にデータ保護ソリューションを提供できる。これにより、メインフレームのストレージと異種混在環境のストレージのすべての要件に一元的に対応可能となる。また、ポリシーを設定することで、外部ディスクストレージから低コストのオフサイトクラウドストレージにファイルを自動的にコピー、移行が可能だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]