IIJグローバルソリューションズ(以下、IIJグローバル)は、12月7日、産業・用途別のIoTソリューション「CaaS」を提供開始すると発表した。「CaaS」は、IoTを構成する要素技術を各種業界向けにコンポーネント化したソリューションで、幅広いIoT利用ニーズに対応する。
各コンポーネントは、IIJグローバルの拠点間ネットワーク構築・運用のノウハウや、IIJグループおよびパートナー企業のサービスを活用して構築・運用する。これにより、例えば、エレベータやタクシー、監視カメラなど、それぞれの産業で利用される異なったプロトコルやインタフェースにも対応できるようにする。
CaaSでは、主要なコンポーネントとして、業界向けプラットフォーム、ゲートウェイ機器、ネットワークの各分野をそろえている。
「CaaS」の活用イメージ
業界向けプラットフォームでは、第一弾として、センサデータを収集し、クラウド上で保管、表示を行う「各種センサ収集・蓄積・可視化システム」、製造業の現場で制御装置として利用されている様々なPLC(Programmable Logic Controller)をクラウド上で共通デバイスとして一元管理する「マルチPLC管理システム」を提供する。また今後は、「デジタルサイネージ用システム」「IPカメラ監視システム」「総合エネルギー・設備マネジメントシステム」などを提供していく。
ゲートウェイ機器では、装置の稼働状況などのセンサデータをクラウド上にアップロードし、各種インタフェースを提供、様々な装置に対応する。
ネットワークでは、ゲートウェイ機器とクラウド間をIIJモバイルサービスとユーザーのプライベートバックボーンサービスを活用した閉域網で接続する。これにより、インターネットを経由しないセキュアなIoT向けワイヤレスプラットフォームが構築できる。
IIJグローバルでは、工場における産業機器の自動制御、ビルのエネルギー設備管理などの市場をターゲットに、同ソリューションの導入について、初年度20社、2年目200社を目標としている。