より賢く活用するためのOSS最新動向

今、日中韓でOSS推進に協力する意義

吉田行男 2016年12月14日 07時00分

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 こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。第15回北東アジアOSS推進フォーラム本大会が11月15~17日の3日間、韓国の済州島で開催され、筆者も参加してきました。今回は、大会のレポートを交えながら、このフォーラムの意義について考えていきたいと思います。

2003年から続く3カ国の連携

 北東アジアOSS推進フォーラム、および日中韓におけるOSS推進フォーラムが発足したのは、12年前の2003年11月で、日中韓3カ国の経産・総務大臣会議に続く「日中韓オープンソースビジネス懇談会」まで遡ります。翌2004年4月に、第1回の北東アジア推進フォーラム本大会が北京で開催され、それ以降、中国→日本→韓国の順で開催されてきました。

 第15回目となる2016年のフォーラム本大会は韓国での開催となり、3カ国から、産業界、政府関係者、研究機関、大学などから約100人弱が参加しました。ちなみに、日本からも20人弱の関係者が出席しました。

WG活動について

 北東アジアOSS推進フォーラムでは、北東アジアにおけるOSSの普及・発展を目指し、「技術開発・評価」「人材育成」「標準化・認証研究」「適用推進」の4つのワーキンググループ(WG)が活動を進めています。

 

 それぞれのWGでの主な話題は、下記になります。

WG1:技術開発・評価日中韓で展開しているOpenStackベースのインタークラウドテストベッドを活用したプラットフォームの構築プロジェクトの更なる深耕がテーマです。また、2017年に向けてNFV環境での検証も実施する予定です。
WG2:人材育成コンプライアンスに関するスキルとカリキュラムについて議論しています。以前に公開したスキルの定義とサンプルカリキュラムのレビューを実施し、最近のトレンドを参考に新しいコンテンツを追加する予定です。
WG3:標準化標準化と成果の拡大が主なテーマです。コンプライアンスや脆弱性などが潜在的なリスクとならないように管理するために必要なサプライチェーンリスク管理(SCRM)のガイドラインが完成しました。
WG4:適用推進2015年から、中国の洛陽市の旅行者向けの情報基盤構築の支援を実施してきましたが、無事完成しました。また、エコシステム構築のために多くの会社が新しくメンバーに参加しました。

 これらのWGは、いずれも日中韓の3カ国が連携して活動しています。

北東アジアOSS推進フォーラム本大会

 本大会の冒頭では、それぞれの政府関係者からの挨拶のあと、日中韓それぞれのOSS推進フォーラムの議長が、OSSの動向に関する見解と各国における取り組みを総括しました。

 その後、各国のOSSの普及・発展に貢献した人たちの表彰が行われ、日本からは、Linux Foundation JapanのDirectorを務めた工内隆氏をはじめ3人が表彰され、その代表として工内氏が受賞のスピーチをしました。

 本大会の最後には、韓国OSS推進フォーラムのKO議長から議長声明として、今後も3カ国が連携し、OSSの普及・発展に協力していくことが発表されました。

 翌日は、Training Campがチェジュ大学で実施されました。日中韓の3カ国の講師による講演が行われ、日本からは筆者が「ビッグデータの動向とDeepLearning」というタイトルで登壇しました。

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