「Linux 4.9」が公開--「これまでで最大のリリース」に

Nick Heath (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-12-14 11:12

 米国時間12月11日、Linuxのカーネルバージョン4.9がリリースされた。今回のリリースは、「史上最大」のものだという。

 Linuxカーネルの生みの親であるLinus Torvalds氏は、2200万行以上におよぶコードで構成された巨大リリースを発表する投稿で、「今回のリリースが、少なくともコミットの数で過去最大のものであるのは間違いない」と述べている。

 追加された機能には、わずか5ドルで購入できる「Raspberry Pi Zero」や、LGの「Nexus 5」、ARMベースのハードウェア27種類の新規サポートのほか、AMDの旧世代のグラフィックスカードに対する試験的なサポートも含まれている。これらのカードは「Radeon HD 7000」シリーズなどの、AMDの「Graphics Core Next(GCN)1.0」アーキテクチャに基づくものだ。

 今回のリリースには「Greybus」ドライバサブシステムも取り込まれている。これは、Googleが手がけていたモジュール式スマートフォンの開発プロジェクトである「Project Ara」で取り組まれていたものだ。GoogleのエンジニアらはProject Araにおいて、モバイル機器の回路間を接続するための高速インターフェース規格「UniPro」にアプリケーションレイヤを提供するプロトコルとしてGreybusを開発した。

 その他の改善点としては、安定性の向上のほか、Intelの「Memory Protection Keys」(MPK)のサポートおよびvmappedカーネルスタックのサポートによるセキュリティの強化、一部の「Intel Atom」プロセッサにおけるPステート時の節電機能サポートの改善、AMDのGPUにおける仮想ディスプレイの使用機能が含まれている。


提供:Aalto University/YouTube

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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