Linuxを手がける大手ベンダーのRed Hatは米国時間12月21日、2017会計年度第3四半期決算(11月30日締め)を発表した。売上高は前年同期比18%増の6億1500万ドルで、アナリストらの予想である6億1850万ドルを下回った。
同四半期のサブスクリプションによる売上高は、前年同期比19%増の5億4300万ドルだった。調整後1株当たり利益は61セントと、アナリストらの予想である58セントを上回った。
サブスクリプションによる売上高は総売上高の88%を占めた。その内訳は、インフラ関連製品のサブスクリプション売上高が前年同期比16%増の4億3100万ドル、アプリケーション開発関連やその他の新興技術製品のサブスクリプション売上高が前年同期比33%増の1億1200万ドルだった。
Red Hatのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)Jim Whitehurst氏は、同社の成長にはクラウドビジネスが大きく貢献しているとし、「エンタープライズ顧客やサービスプロバイダー顧客の間では、クリティカルなアプリケーションの開発や配備、ライフサイクル管理に向けたハイブリッドクラウド戦略の採用が続いている。Red Hatはこうしたニーズに応えられるユニークな位置につけている」と述べた。
また同発表には、執行担当エグゼクティブバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のFrank Calderoni氏が退社し、他企業(未公表)のCEOに就任するという人事異動も含まれていた。かつてCisco SystemsのCFOを務めたこともある同氏は、Red Hatを去った後も、必要に応じて同社に協力していくつもりだと述べている。なお、Red Hatは暫定CFOとして、財務及び会計を担当するバイスプレジデントであるEric Shander氏を指名する意向だとしている。
Whitehurst氏は「Calderoni氏はRed Hatに貢献し、われわれの前に広がっている豊かなビジネス機会をもたらすために尽力してくれた。同氏には心から感謝したい」と述べた。
Red Hatは今後の見通しについて、第4四半期の売上高を6億1400万~6億2200万ドルとしている。アナリストらは6億3800万ドルと予想している。通年で見た場合、Red Hatは少なくとも23億9700万ドルの売上高を達成すると見込んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。