三井物産プラスチックは予算管理クラウド「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service(CS)」を採用する。日本オラクルが2月9日に発表した。
三井物産プラスチックは、約60部門から集計する予算編成データをクラウドで一元管理できるようになる。営業部門の商流分析や要員の適正配置にも活用していく予定だ。
三井物産の100%子会社である三井物産プラスチックは、合成樹脂関連ビジネスの物流と販売の中核となる専門商社。これまでは、約60部門から表計算ソフトのデータを集計し、予算を編成していた。
しかし、管理工数が増大し、前年売上実績や直近の見込み、傾向などの分析がスピードアップできないという課題に直面していた。営業部門の仕入れ先から販売先までを一元的に可視化できる商流分析、年度ごとの予算や実績をもとにした人材の適切な配置分析などのニーズも高まっていた。
Planning and Budgeting CSについて同社は、IT部門でなくても容易にレポート画面やマスターなどを作成、変更できること、一部の業務から先行して導入、検証できることなどを評価し、採用を決めた。標準機能のみでも適応できる業務範囲が広く、将来的に追加される業務にも適合できる拡張性があることやセキュリティ面での信頼性も評価ポイントになった。
採用では、各事業部の固有要件を満たした上で本社と各事業部で共通の管理項目を設け運用していく。これにより、的確で迅速な業績管理の把握を実現させ、予算編成業務工数の削減や経営管理資料の品質向上などを目指していく。導入プロジェクトでは、ブレインチャイルドが支援する。