富士通は2月26日、現行のSAPのERPシステムから次世代ERPのSAP S/4HANAへの移行を一貫してサポートする「SAP S/4HANAコンバージョンサービス」の提供を発表した。
同サービスは、現行システムでどのバージョンのOS、データベース管理システム、SAPのERPシステムを利用していても、SAP S/4HANAへの移行が可能とし、稼働環境ではオンプレミスだけなく、富士通のService K5やMicrosoft Azure、アマゾン ウェブサービス(AWS)、富士通クラウドテクノロジーズのニフクラといったクラウドサービスにも対応する。
要件定義や設計といった事前作業から、移行の実施および移行後のテストまでを、富士通のSAP認定コンサルタントが一貫して支援し、最短約6カ月で移行を完了させる。設計には、富士通が独自に開発した「ひな形」を活用する。
「SAP S/4HANAコンバージョンサービス」の概要
ユーザー独自の個別拡張機能については、移行後の互換性を事前検証し、確実な資産移行を実施する。さらにテストシナリオを業務影響度に合わせて優先順位をつけ、移行後の動作検証を効率的に行う。また、同サービスと富士通の既存の「SAP S/4HANAコンサルティングサービス」や「SAP S/4HANA PoCサービス」「LCMサービス」「業務改善支援サービス」などを組み合わせることで、移行前の新システム構想立案から移行後の保守及び業務改善までを総合的にサポートする。
富士通では同サービスを、「SAPパートナー・パッケージソリューション承認制度」に申請中。また、同社が世界8カ国に展開しているデリバリー拠点「グローバルデリバリーセンター(GDC)」と連携し、グローバル展開していく予定。利用価格は個別見積りとなる。