インフォセックとトレンドマイクロは5月24日、PCなどエンドポイントの監視の軸とした標的型攻撃対策の新サービスを試験的に提供すると発表した。大手企業や自治体を主な対象とし、2019年ごろに本格展開を予定している。
試験提供するサービスは、「端末アセスメントサービス」と「端末追跡分析サービス」の2種類。前者は、マルウェアなどが疑われる不審なファイルが端末に置かれたり、感染が疑われたりする兆候を監視し、クラウド環境での解析を通じて可視化する。後者では、感染が疑われる特定の端末に関するレジストリ情報などを収集、解析し、専門家が迅速なインシデント対応を支援する。トレンドマイクロが関連技術をインフォセックに提供し、インフォセックがユーザーにサービスを提供する枠組みとなっている。
両社は、2017年2月からネットワーク監視による標的型攻撃対策サービスを提供している。新サービスは、標的型攻撃対策においてエンドポイントの監視強化の必要性が高まっていることが背景にあるとし、試験サービスを2018年秋に商用化させ、2019年にはそれぞれを組み合わせた「Managed Detection and Response(MDR)」という総合的なサービスに移行する計画という。
試験サービスは30社の導入を見込み、提供価格は端末アセスメントサービスが49万円から、端末追跡分析サービスが30万円からとしている。