ノキア、複数のIoTパッケージをローンチ--企業によるIoTサービスの構築を容易に

Steve Ranger (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2019-02-18 10:01

 Nokiaは現地時間2月12日、企業によるIoTサービスの構築を容易にするための複数のIoTパッケージをローンチしたと発表した。

 これらのパッケージは、スマート農業と家畜管理、物流、資産管理という4つの分野を対象としており、コネクティビティとサービスに関するサポートを提供する同社のIoTインフラ上で提供される。またこれらは、社内で専門知識を醸成することなく上記の垂直市場にアピールしたいネットワーク事業者を念頭に置いて開発されたパッケージだ。Nokiaによると、他の垂直市場に焦点を絞ったIoTパッケージにも取り組んでいるという。

 IoT配備はまだ進化の初期段階にある。センサや通信インフラ、データアナリティクスすべてを連携させるのは、国境を越えずとも大変な作業だ。このためNokiaは、運輸やヘルス、公共事業、安全を含むセクターに対して、テクノロジや国境をまたがってIoTのコネクティビティを提供する「ワンストップショップ」として、2年前に生み出した「Worldwide IoT Network Grid」(WING)を活用することにしたのだった。WINGは、コネクテッドカーやコネクテッド輸送コンテナといった顧客の資産が世界各地を移動する際に、それらのIoTコネクティビティとサービスのニーズを管理することで、ともすれば複数のテクノロジプロバイダーとやり取りしなければならなくなる顧客の煩雑さを低減するというアイデアに基づいている。

 以下が4つのパッケージだ。

  • 「Smart Agriculture as-a-Service」(サービスとしてのスマート農業)は、センサを利用して環境や土壌、作物のデータを取得し、分析することで、農作業従事者による農作物の効率的な管理を支援するための洞察を提供し、かんがいや農薬、肥料に関するコスト削減に向けた新たな道を開く。Nokiaによると同社は、アフリカのある農業事業者とともにサービスとしての農業を試行しているところだという。
  • 「Livestock Management as-a-Service」(サービスとしての家畜管理)は、追跡デバイスとバイオセンサを利用して家畜の健康状態や飼育手段が適切に保たれているかどうかを監視する。
  • 「Logistics as-a-Service」(サービスとしての物流)によって、企業はサプライチェーンを通じた商品の輸送状況とその状態を追跡し、インシデントの洗い出しや、配達/運送プロセスの効率化が可能になる。
  • 「Asset Management as-a-Service」(サービスとしての資産管理)によって、製品の状態と性能が中央で一括監視できるようになる。Nokiaはこのパッケージに関して、大手のサービスおよびコンサルティング企業とともに作業を進めている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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