MicrosoftとVMwareはかつて仮想化ソフトウェア事業などで競争を繰り広げていたが、The Informationの米国時間2月26日の報道によると、VMwareとMicrosoftが新たに提携を模索しているという。
The Informationによると、MicrosoftとVMwareはVMwareの仮想化技術などを利用してアプリケーションを構築している企業向けに、それらのワークロードをより簡単に「Microsoft Azure」に移行できるソフトウェアに取り組んでいると、このプロジェクトについて直接知っているとされる人物らが述べたという。この取り組みは、広範なパートナーシップの一環として数週間中に発表される可能性があるとThe Informationは報じている。
クラウドプロバイダー各社は昨今、大企業のクラウド利用を促そうとする動きを見せている。VMwareは2016年にAmazon Web Services(AWS)とハイブリットクラウドサービスに関する戦略的提携を発表し、これまでに連携を強化してきた。独自のシステムで動くレガシーなソフトウェアに大きく投資しており、クラウドによる柔軟性を求めているような大企業らに向けた複数のサービスを展開し、成果を上げている。またVMwareは2016年2月に、IBMとも提携関係を結んでいる。