マイクロソフト、定額制の仮想デスクトップサービス「Cloud PC」を来週発表か

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-07-07 12:26

 筆者は4月、Microsoftが今夏中に仮想デスクトップサービス「Cloud PC」に関する発表を行う可能性が高いと予想する記事を書いた。同社のパートナー向けカンファレンス「Inspire」のセッションスケジュールによれば、どうやらそれは7月第3週になりそうだ。

 同社は米国時間7月15日に、「What's Next in End-User Computing」と題したセッションを予定している。このセッションは「ハイブリッドワークを実現するMicrosoftの最新ソリューション」に関するもので、登壇者の1人にScott Manchester氏が含まれている。Machester氏のプロフィールによれば、同氏はクラウドマネージドデスクトップ担当のプログラムマネジメントディレクターであり、「Windows Virtual Desktop」「リモートデスクトップサービス」、マルチメディアおよびネットワーキング技術の開発責任者を務めているという。

 情報提供者によれば、Manchester氏はAzureを利用した仮想デスクトップサービスであるCloud PC(コードネーム「Deschutes」)に取り組んでいる。Cloud PCは、顧客が自分のデバイスをシンクライアントとして利用し、Windowsのリモートデスクトップにアクセスして「Microsoft Office」などのソフトウェアを使うための仮想デスクトップサービスだ。関係者からの情報では、Microsoftは、Cloud PCを「Microsoft 365」のマネージドサービスとして定額制の料金体系で提供することを計画している。これは、Azureのリソース消費量に応じて料金が決まる既存サービスである「Azure Virtual Desktop」(旧称:Windows Virtual Desktop)の価格設定とは大きく異なる。

 2020年にリークされた情報によれば、MicrosoftはCloud PCのサブスクリプションに幾つかのオプションを用意している可能性がある(Mediam、Heavy、Advancedなどのプランが想定され、CPU、RAM、ストレージの量が異なっているという)。筆者が聞いたところでは、現在多くの企業でCloud PCの非公開のテストが行われている。

 Microsoftの担当者は、Cloud PCに関する問い合わせへのコメントを避けた。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]