セールスフォース、四半期決算を発表

btl 2005-08-19 17:09:25

 Salesforce.comは米国時間17日、四半期決算を発表するとともに、「Mirrorforce」と「Smashforce」という2つの取り組みを発表した。

 電話会議で、同社のCFO、Steve Cakebreadがまず決算を報告した。同氏によれば、SalesforceではオンデマンドCRM製品のユーザー数が前期比15%増、前年同期比83%増を記録したという。また利益は前年同期比77%伸びたものの、データセンターへの投資や専門サービス要員の雇用が原因で、利益率は減少した。

 次に、同社CEOのMarc Benioffが、Mirrorforceに5000万ドルを投資すると語った。Mirrorforceとは、データのミラーリングとレプリケーションを行うサービスのことで、東海岸の新しいデータセンターと西海岸のデータセンター間で、リアルタイムに、処理やデータのフェールオーバーを行うという。「今冬、Winter '06とともに、Mirrorforceを発表する予定だ」とBenioffは述べる。もし私が顧客だったら、(Mirrorforceで可能になる)データ保護やフェールオーバー機能は現在提供されていないのかと、心配になってしまうところだ。

 さらにその次に紹介されたSmashforceは、ウェブアプリケーションを組み合わせて新しい種類のユーザーエクスペリエンスやビジネスを創出しようとする「ウェブ組み換え(遺伝子組み換えをひねった用語)」を実現するものだ。Google MapsとGasBuddyを組み合わせて、ガソリンの値段が一番安いガソリンスタンドを探し出すCheap Gasはその一例だ。「顧客が自ら、さまざまな組み合わせを作り出している。顧客が、人や地図、Skypeを結び付けていろいろなものを作り出しているのだ。革新的な企業はSmashforceを使って、わが社のスイート製品と連携するアプリケーションを作り出すことができる」とBenioffは述べる。Smashforceは、全く新しい革新的なものというよりはむしろ、SforceとCustomforceの拡張版といったところだろう。

 またBenioffはSiebelについて、Siebelがオンデマンドサービスを開始して以来獲得したユーザーの総数(これには、2回の買収で獲得したユーザー数も含まれる)よりも、前四半期にSalesforce.comが獲得した新規ユーザー数のほうが多いと、述べた。

 一方、最近のNews.comとのインタビューで、Siebelの製品担当シニアバイスプレジデントに就任したBruce Clevelandは、Salesforce.comについて次のように語っている:

Salesforce.comの顧客であるCiscoが抱える問題をJMP Securitiesの記事でみんな読んだはずだ。この話から分かるのは、軽量級の製品を導入しても、企業はすぐに壁に突き当たるということだ。企業は(新しいCRMシステムを)発注管理のシステムと統合しなければならなくなるし、複雑な売上予測もできなければならない。ACT!(顧客管理ソフトウェア)の代わりとして開発されたSalesforce.comのような製品は、そういう機能を提供してはくれない。マーケティングの観点からすれば、「No Software」と言うのは素晴らしいアイデアに見えるが、これもソフトウェアであることには変わりがない。(従来のサーバインストール型と)異なるのはシステム導入時の選択肢と財務処理の方法だけであり、これらの点が本当の価値として評価される部分だ。企業は、いろいろなアプリケーションを組み合わせて、システムの成長に合わせてツールを取り入れ、ニーズに合わせて料金を支払いたいと考えている。

 Benioffはこの件について、Ciscoでは自社製品のユーザー数が増えていると述べてお茶を濁していた。ただし、その契約数も当初見込まれていた1万シートには及んでいない。Benioffはまた、Ciscoのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャのLaurent Philonenkoが、9月に開催される「Dreamforce '05」ユーザーカンファレンスで、Benioffと一緒に壇上に上る予定だと発表した。Clevelandも言うように、CRMとERPシステムが複雑に絡み合っている大企業に対して、いかに良質なサービスを提供するかということがSalesforce.comにとって、最大の課題であろう。しかし、これはチャンスでもある。どんな結果が出るかは待つしかない。顧客にとっては、競争が激しければ激しいほど都合がよいものなのだ・・・

(Dan Farber)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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