マイクロソフト:「PDFは賛成だが、ODFはノー!」

btl 2005-10-05 18:42:45

 News.comのIna Friedとのインタビューで、MicrosoftのOffice担当シニアバイスプレジデントSteve Sinofskyが語ったところによると、Microsoftには、Office 12でPDFをサポートして欲しいという要望が12万人のユーザーから寄せられたそうだ。Office 12がPDFをサポートすることは米国時間10月1日に発表されたばかりだが、同社は、OpenDocument Format(ODF)についてはサポートする意向がないようで、このことは、Microsoftのファイルフォーマットがもっとオープンになることの必要性を示している。またどうやらMicrosoftは、8万人の職員を抱えるマサチューセッツ州を顧客とは考えていないようだ。マサチューセッツ州についてどうするのかという質問に対して、Sinofskyは次のように回答した:

 「Microsoftでは、われわれがユーザーに提供できる一番の価値は、情報が格納されているフォーマットそのものではなく、そのフォーマットを作成するために使うツールにあると考えてきた。同時に、そのようなフォーマットによって、スケーラブルで堅牢かつセキュアなアプリケーションを提供することが可能になる。Microsoftが異なった時期に異なったファイルフォーマットに投資することには、エンジニアリングの側面からみて、正当な理由がある。

 一方、市場性の観点でいうと、われわれは今後も『エクスペリエンス』に焦点をあてていくことになる。Office 12で新しいユーザーエクスペリエンスに重点を置いているのはそういう理由からだ。(製品に関して)顧客が自分たちにとって本当に価値があるかどうかを決める際の最終的な決め手になるのは、エクスペリエンスだ」

 Microsoftは、同社のファイルフォーマットについて、ユーザーエクスペリエンスに付加価値を与える、コアとなる知的財産だと考えているようだ(最終的には、Sinofskyが言及した「エンジニアリング上の側面からみた理由」も、ユーザーに対して何らかの利益をもたらすものだと、同社は考えているのだろう)。一部の顧客にとっては、よりオープンで、(永続的な、使用料なしのライセンスだけでなく)わずらわしさのないファイルフォーマットを使えるほうが、Microsoftが提示するエンジニアリング面の理由に勝る。今回の発表で、ODFとPDFの両方をサポートするOpenOfficeやStarOfficeと、MicrosoftのOfficeの間で以前ほどの差がなくなった。これはマサチューセッツ州にとって選択肢が増えたことを意味する。Microsoftがファイルフォーマットの戦いから逃げ出すかもしれないと考える人もいるだろうが、Gatesと彼の会社の性質からして、その可能性はあまりないだろう。

(Dan Farber)

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