CRMソフトベンダーに対する各調査会社の評価結果

dp 2005-08-09 20:06:44

 ForresterがCRMソフトウェアベンダーに対する最新の評価結果を発表した。その概略は以下の通り。

  • Siebelは、依然としてCRMベンダーのリーダー的存在だ。業界特有の課題やビジネスチャンスに適合した幅広いフロントオフィス用ソリューションを取りそろえるSiebelは、エンタープライズ顧客に対して、最も包括的なソリューション群を提供している。

  • SAPは勢いに乗っており、シェアを伸ばしている。これは、mySAP CRMによるところが大きい。同社は、製品スイートで抜けていた部分を埋め、顧客にエンドツーエンドのビジネスプロセスソリューションを提供するために、大量の資金を投入している。

  • Oracleはリーダーを追い抜きそうな勢いで成長している。同社はPeopleSoftの買収により、CRMの主な領域をカバーできるようになったほか、バランスよく顧客の数を増やすことに成功した。

  • Amdocsも時と場合に応じて、良い選択肢になり得る。Amdocsのアプリケーションは柔軟性が高く、多くの顧客サービス機能を備え、優れた拡張性をもつ。特に、通信サービスプロバイダやハイテク業界を得意とする。同社は、顧客の視点に立ったリレーションシップ管理と、料金請求プロセスを統合した、エンドツーエンドのソリューションを提供する。

 これまでも似たような調査結果を見たことがある。Siebelは、アナリストが作るレポートの中ではたいてい高く評価される。

 ここで改めて、さまざまな測定データを使って、ForresterのSiebelに対する評価が妥当か否かを検証してみよう。以下の表は、BT Traxのデータ(Business Technology Traxの略。特定のテーマや企業に対する読者の関心度を測るためにZDNetの発行元であるCNET Networksが独自に開発したツール)、IDCのWorldwide CRM Applications 2004 Vendor SharesGartnerのMagic Quadrant for CRM Customer Service and Support Applications, 2005Nucleus ResearchのCRM ROIスコアカードから集めた情報を整理したものだ。

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 BT Traxの「Preference」という欄に書かれているのは、2005年初めから現在に至るまで、当社のITディレクトリから平均的なユーザーがコンテンツ(ホワイトペーパー、ケーススタディ、ウェブキャストなど)をダウンロードした回数を元に割り出されたポイントだ。Siebelに関するダウンロード量は、ほとんどの競合企業を引き離しているが、1位につけたRightNowの10ポイントには遠く及ばない。また、3.5ポイントを獲得したSalesforce.comも注目に値する。これらの結果から、ITの専門家たちは、ASP型のCRMシステムの導入を真剣に検討していることが推察できる。

 注目度に関してはSiebelの成績は振るわないが、その他の場面ではかなり大きく他社をリードしている。Forresterの調査結果によると、Siebelは市場シェアが一番大きいという。また、GartnerのMagic Quadrantでは唯一のリーダーであると評価され、Nucleus ResearchがエンタープライズCRMの分野を対象に作成したROIスコアカードでは、5.0点満点中4.2点という好成績を収めている。

 オンデマンドCRMの分野で遅れをとっているSiebelは、いやでもこの点に目を向けたほうがいいのかもしれない。

(Chris Jablonski)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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