サンとインテルが提携とは

飯田哲夫(Tetsuo Iida) 2007-01-23 23:56:21

あっと驚く提携というのは、市場のライフサイクルの中では2回出てくるように思う。1つは市場の黎明期、そしてもう1つは市場の成熟期だ。

IT業界の話ではないが、今やその存在を確立したオンライン証券会社も既存証券会社の牙城に対抗するために手を組んだ時期があった。やがて目的を達成して解消されることとなるが、これなどは黎明期に市場を拡大するための提携の例である。所謂"Co-opetition"の考え方だ。

成熟期になると、価格の低下や商品のコモディティ化のスピードが速まり、従来では競合であった者同士が更なる効率化を達成するために手を組むということが発生する。また証券業界の例であるが、最近やたらと多い証券取引所間の提携や買収合戦も、市場の効率化への圧力によるものと言える。IT業界で言えば、かつてHPがUNIXプロセッサーの開発をインテルに委託したのも、この成熟期の例と言えるだろう。

今回のサンとインテルの提携は、やはり成熟期の提携と見るのが妥当であろう。サンも更なる効率化は求めるであろうが、最近は特にインテルとAMDの競合も激しく、これも今回の提携を推進力となっているのではないだろうか。とはいえ、IT業界はまだまだ何があるか判らないので、成熟期かと思いきや、それが結果的には何かの黎明期であるということも期待したい。

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